フジテレビで11月6日からスタートした『夫婦の世界』。韓国で大ヒットしたこのドラマで主演したのがキム・ヒエで、彼女は家庭サラン病院家庭医学専門医で副院長のチ・ソヌに扮している。
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これまでもずっと恋愛ドラマの主役として活躍してきたキム・ヒエは、『夫婦の世界』でも夫の不倫によって生活を激変させる勝ち気な女性を演じている。特に、思い詰めた表情をキラリと見せるときの迫力が凄い。本当に強烈な個性が前面に出る女優だ。
チ・ソヌの夫である映画製作会社代表イ・テオを演じるのはパク・ヘジュンだ。彼は『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』で僧侶を演じていた。人生の真理を追究するために世俗を捨てた姿はまさに孤高の境地を見せており、パク・ヘジュンの演技力が素晴らしかった。
それが今度の『夫婦の世界』では妻を裏切って偽りの人生を歩む男を演じており、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』とは真逆の役に取り組んでいた。
そして、『夫婦の世界』で波風を立てて緊張感をもたらす存在となっていたのが、ピラティスインストラクターでテオの愛人ヨ・ダギョンに扮したハン・ソヒである。
彼女は今や韓国ドラマ界でも注目の女優だ。ブレークしたのは『100日の郎君様』のときだった。ハン・ソヒは、ド・ギョンスが演じたイ・ユルの妻である世子嬪(セジャビン)のキム・ソヘに扮した。本当に美しく演じきっていたのだが、キム・ソヘという役は視聴者に好まれない人物像だった。
悪徳高官の娘であったし、夫であるイ・ユルが苦境にあるときに自ら不貞行為を行なうという反道徳的な女性だった。いわば「嫌われキャラ」であったのだ。そんな中でも独特の存在感を見せたハン・ソヒは、女優として高い評価を見せ、以後もオファーが続いて大人気となっていった。
実際、『夫婦の世界』でもハン・ソヒは不倫の相手という特異なキャラを演じたのだが、目の演技が強烈で、ドラマに緊迫感をもたらしていた。しかも、どこかソン・ヘギョを彷彿させるという美しさが際立っていた。
以上の3人が愛憎にまみれた不信感を露骨に見せていく『夫婦の世界』。物語の進行につれて、胸騒ぎを覚えるシーンが増えていきそうだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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