【苦悩から栄光へ】ソン・ジュンギの成長を導いたチャレンジ精神とは?

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ソン・ジュンギは、主演するドラマを次々に大成功させる「ヒットメーカー俳優」だ。30代にして「ドラマ界の重鎮」と言っても決して過言ではない。

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そんな彼にも華麗なキャリアの中でとても苦労した時期があった。たとえば、『根の深い木-世宗大王の誓い-』(2011年)に出演したときだ。ソン・ジュンギは恐ろしいほどの重圧に悩まされたそうだ。

それは、なぜなのか。名高い演技者ハン・ソッキュが描く世宗の青年時代を体現しなければならなかったからである。

確かに、当時まだ若手のソン・ジュンギにとっては名誉なことだったのだが、同時に、緊張感があまりにも強烈でめまいをするほどであった。

実際、ソン・ジュンギがその役を引き受けた瞬間、「本当にその役割を果たすことができるのだろうか」と周囲から疑問の目を投げかけられた。それだけ、彼は取り組むべき大役の重さに気付いたのだった。

主演作を次々にヒットさせているソン・ジュンギ

演技力に対する自信

出演場面が少なかったとはいえ、世宗の青年期というのは物語の伏線を形成するうえで、非常に重要なシーンで満たされていた。役割の重圧に気付いてから、ソン・ジュンギは「後を引き継ぐハン・ソッキュ先輩に恥をかかせないような演技を見せること」に全力を傾注した。

しかし、ひるんでばかりはいられなかった。チャレンジ精神が必要だったのだ。ソン・ジュンギは前向きな意味で、我が道を行くような演技力を身につけながら役に没頭していった。結局、「最初は不安でいっぱいでしたが、大きな収穫がありました。視聴者からの評価も高く、安堵感を覚えました」とソン・ジュンギは胸を撫で下ろした。

大役を見事に遂行したことで、ソン・ジュンギは自身の演技力に対する自信を深めることができた。彼にとって、『根の深い木-世宗大王の誓い-』は、飛躍の契機を提供してくれる作品となった。

それから12年が経過している。今やソン・ジュンギは「当時のハン・ソッキュ」に匹敵するほどのネームバリューを持った俳優に大成したのである。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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