2023年6月17日から韓国JTBCで始まった新しいドラマ『キング・ザ・ランド』。Netflixでも同時配信されているので、日本でもほぼリアルタイムで見ることができる。
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ドラマの舞台になるのは一流のキングホテルである。経営トップの会長ク・イルン(ソン・ビョンホ)の息子がク・ウォン(イ・ジュノ)であり、彼はイギリス留学で抜群の成績を挙げて帰ってきて、ホテルの本部長に就任した。
実質的に経営を担っているのは異母姉のク・ファラン(キム・ソニョン)だが、ク・ウォンとは仲が悪い。この不仲がキーポイントになっている。
それにしても、ク・ウォンというのは本当に扱いにくい男だ。ラブコメの主人公としてありがちな人物設定なのだが、スーツが抜群に似合うイ・ジュノが演じると、不愛想なのに「愛すべきキャラ」にガラリと変身できる。とにかく興味深い存在だ。
対照的なのがチョン・サラン(ユナ)。彼女は学歴不足のためにキングホテルに就職できる立場ではなかったのだが、入社試験の面接でその愛すべきスマイルがク・ファランの心を動かして特例で社員になった。
笑顔がとても素敵で「スマイルのプリンセス」といった感じ。そんなサランもク・ウォンの前では笑顔が途切れてしまう。二人は最悪の出会いを経て、結局はキングホテルで本部長と最優秀社員として接するようになるのだが、性格が本当に違っているのでいつもギクシャクする。
このように、笑顔のサランと不愛想なク・ウォンの対照的な姿が、やがてはドラマの衝突要因になっていく。とはいえ、ク・ウォンもただ不愛想なだけではない。彼の母親は行方がわからず、子供の頃からク・ウォンは悲しみの中で育った。そういう過去があるから、ク・ウォンはむやみに笑うことができないのだ。
それにしても、チョン・サランを演じるユナの笑顔は特別だ。本当に見る人を心からウキウキさせる。こうしてキャラが特定されていく『キング・ザ・ランド』は、スマイルをめぐってドラマが大きく動いていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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