韓国映画界の陣形が、俳優兼制作者マ・ドンソクを中心に再編されたと言っても過言ではない。
韓国映画界がコロナの直撃弾を受けて3年目になった今、国内外の映画が観客の動員に困難を有することは、紛れもない事実だ。
スター俳優が出演し有名監督の作品であっても、愉快な面白さと豊富な見どころに加え、完成度を兼ね備えていなければ、映画館に足を運ぶ理由がない時代なのだ。
映画のチケット代もバカにならない上、お家で楽しめる映像コンテンツも山ほどある。したがって、映画が観客に選ばれるためには完成度の高い面白さが必須要素だ。
そんな状況のなか、『犯罪都市』シリーズだけは例外と言える。
昨年公開された『犯罪都市 THE ROUNDUP』(2022年11月日本公開)は観客動員数1269万人を記録し、その年の韓国映画の中で唯一の1000万人超え作品になったかと思えば、5月31日に公開された『犯罪都市3』(原題)は公開から7日で600万人を突破し、同じく1000万人超えを予感させた。
韓国を代表する犯罪アクション作品に生まれ変わった『犯罪都市3』は、見慣れていながらも新しい。
このシリーズは、刑事マ・ソクド(演者マ・ドンソク)の大拳を筆頭にしたアクションと、彼が放つセリフを通じたコメディがヒットの要。その連続性に、マ・ドンソクが存在する。
そしてマ・ドンソクと戦う悪役が必ず脚光を浴びることも、このシリーズの特徴だ。それゆえに、新人俳優はもちろん、20~40代の俳優たちも『犯罪都市』シリーズの悪役を演じたがるという話をよく聞く。
『犯罪都市』シリーズの主演俳優で、制作会社BIGPUNCH PICTURESを率いるマ・ドンソクは、監督および共同制作会社と一緒に主要キャラクターに似合いそうな俳優を物色するという。
その過程である程度の目星がつくと、マ・ドンソク自ら俳優に電話してオファーを持ちかけるという。もちろん、その俳優の所属事務所にもシナリオの検討を提案する。
そういう一連の過程を通じて、『犯罪都市3』のイ・ジュニョクと青木崇高、コ・ギュピル、チェ・ドングら俳優たちがラインナップに名前を載せた。
マ・ドンソクが演技力に負けないぐらい、大事に思う起用の基準な何か。彼は「作品を作る時、俳優の人柄が最も重要だと思う。仕事をするにあたって俳優たちの馬が合い、お互いに配慮することが重要だ」と、俳優の人柄を挙げていた。
来年公開予定の『犯罪都市4』は、俳優キム・ムヨル、イ・ドンフィ、パク・ジファンらが起用され、撮影を終えた。そして現在、根回しが始まった5~8作目にはどんな俳優たちが出演するか、業界の関心が集まっている。
(記事提供=OSEN)
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