テレビ東京で放送中の『紳士とお嬢さん』は全68話だ。5月2日が第58話であり、残りは10話となった。いよいよ終盤を迎えてドラマは様々な問題が一気に解決していくと思われるが、ヨングク(チ・ヒョヌ)の妊娠騒動と同じように気になるのがヨンシル(オ・ヒョンギョン)の今後の動向である。
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第58話でデボム(アン・ウヨン)とセリョン(ユン・ジニ)が無事に結婚式をあげて、デボムの家でヨンシルとの同居生活を始めた。
もともとヨンシルはデボムとセリョンの結婚に大反対していた。年の差が大きいこと、そして、セリョンの母親から「寄生虫家族」と罵倒されたことを根に持っていたからだ。しかし、ヨンシルは一転してデボムとセリョンの結婚を認めることになった。
計算高いヨンシルが果たして何を感じたのか。それは、セリョンが相続した株の利益をアテにしているということだ。
セリョンはヨングクの異母妹になるのだが、彼女もかつて大企業の創業者であった父親から一定の株を相続していた。この相続する株をヨンシルは狙っているのである。
しかし、セリョンは金目当ての男たちが偽りの恋愛を押し付けてくることに耐えられなくなって、自分が相続するはずの株をヨングクの会社に寄贈してしまった。形の上では、セリョンは相続権を失っているのだ。そのことをヨンシルはまだ知らない。
それなのに、セリョンの結婚によって大金が転がり込んでくると勝手に期待している。そういう展開の中で、ヨンシルが果たしていつセリョンが株を放棄したという現実を知ることになるのか。もし知ったら、ヨンシルの態度が豹変するのは間違いない。
『紳士とお嬢さん』はサラ(パク・ハナ)の妊娠捏造騒動によって、ヨングクとダンダン(イ・セヒ)の恋の行方が不透明になってしまったが、同じようにヨンシルの豹変ぶりも気になって仕方がない。
いよいよ終盤になった『紳士とお嬢さん』。残りの10話は、今まで以上に波乱万丈の展開になっていくことだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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