韓国のゴールデングローブ賞と呼ばれる「第59回百想芸術大賞」の開催を4月28日に控えた中、いつにも増して熾烈なトロフィー争いが予告されている。この1年間、テレビ、映画、演劇部門で活躍を繰り広げた受賞候補が公開され、大きな関心が集まっている。
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断然注目を集めるのは男子最優秀演技賞だ。ノミネートにはソン・ソック(『私の解放日誌』)、イ・ビョンホン(『私たちのブルース』)、イ・ソンミン(『財閥家の末息子』)、チョン・ギョンホ(『イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~』)、チェ・ミンシク(『カジノ』)が名を連ねた。
受賞者がなかなか絞れないラインナップだ。2022年のブレイク俳優だったソン・ソックから、少ない分量にもかかわらず完璧に存在感を発揮したイ・ビョンホンとイ・ソンミン、25年ぶりのドラマ復帰を果たしたチェ・ミンシクまで。誰が受賞してもうなずけるだろう。
ところが、彼らの中で最も目立つ名前はチョン・ギョンホだ。
それもそのはず。作品賞にもノミネートされた『私の解放日誌』と『私たちのブルース』、そして作品性で引けを取らない『財閥家の末息子』と『カジノ』よりも、比較的に重みが少ないラブコメドラマの出演者としてノミネートされたからだ。
チョン・ギョンホは今年、『イルタ・スキャンダル』の数学講師チェ・チヨル役で代表キャラクターを更新した。ナム・ヘンソン役のチョン・ドヨンとのカップル演技を完璧に披露し、視聴者をときめかせた。
数学のドラマは失敗しやすいという公式を、これ見よがしに壊したりもした。チョン・ギョンホは実在する数学講師のようなインパクトあふれる説明と解説、さらには蹴りをする華麗なパフォーマンスを加えてリアリティを高めたほか、ダンディなスーツ姿と爽やかなビジュアルで女性ファンの心を鷲掴みにした。
そのおかげで初回4.0%でスタートした視聴率は、最終回で17.0%という有終の美を飾った。“帰ってきたラブコメ女王”チョン・ドヨンと、新しく浮上した“ラブコメ職人”チョン・ギョンホのケミストリーのおかげだ。重たい作品の出演者の中、チョン・ギョンホが最優秀演技賞のノミネートに加わった理由はここにある。
だからこそ、チョン・ギョンホの底力はすごい。ひとえに俳優自身の役作りと演技力で成し遂げた快挙だ。
チョン・ギョンホは昨年、演劇『エンジェルス・イン・アメリカ』で初めて百想芸術大賞に参加した。惜しくも受賞は逃したが、カッコいいタキシード姿で授賞式を楽しむ姿が注目を集めた。2年連続ノミネートされたチョン・ギョンホから、目が離せない。
(記事提供=OSEN)
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