『私たちのブルース』で好評だったハン・ジミンは「黄金の40代」をどう迎えるのか

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いつも若々しさを感じさせるハン・ジミンが40歳になった。大ブレークのきっかけになった『イ・サン』に出演している時は25歳だった。まるで「聖女」のような雰囲気を持ったヒロインを凛々しく演じた。

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それ以来、トップレベルの女優として多くのドラマでヒロインを演じてきたが、2022年の韓国エンタメ界で人生ドラマとして最高の評価を得た『私たちのブルース』でも、ハン・ジミンは存在感が抜群だった。

このドラマは済州島(チェジュド)を舞台にしたオムニバス形式の作品であり、人気俳優がこぞって出演していた。その中でハン・ジミンはイ・ヨンオクという謎めいた女性を演じていた。

彼女は一人でぶらりと済州島にやってきて、海女の新人として活動しながら居酒屋も仕切っていた。とにかく、イ・ヨンオクには金を稼ぎたいという意欲が満ちていた。

なぜそこまで働かなければならないのか。イ・ヨンオクを愛するパク・ジョンジュンはそのことが気になって仕方がなかった。

ハン・ジミンの存在感は素晴らしい

無限の可能性

ドラマの進行につれてそれが家族の問題であることが明らかになってくるが、イ・ヨンオクが海女として協調性のないことが仲間内で大問題になってしまう。間違えれば命の危険にさらされる仕事……何よりも海女同士の連帯感が欠かせないのだが、イ・ヨンオクは少しでも収入を上げるために無茶な仕事をすることが多かった。

それゆえ仲間の一部からは極端に嫌われて、排斥される動きまで引き起こしてしまった。それでもイ・ヨンオクは意志を曲げない。

そんな場面を演じた時のハン・ジミンのキリリとした表情には凄味があった。何よりも決して妥協しないという強さが込められていた。

韓国の俳優は多様性のある演技を信条とする人が多い。単調な演技ではすぐにネットで叩かれてしまう。俳優であれば演じる役にいかに命を吹き込むかが重要視されるのだが、ハン・ジミンの役に対する没入感は際立っていた。そこに彼女の無限の可能性を感じる。

女優として「黄金の40代」にさらに花が開くのか。ハン・ジミンの活躍から目が離せない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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