JTBCドラマ『財閥家の末息子』の最終回が26.948%(全国基準)を記録し、有終の美を飾った。
これは、2022年に放送された韓国ドラマの中で最も高い視聴率となる。こうなると、JTBCで演技大賞の授賞式がないことが残念でならない。
韓国地上波3社(KBS、SBS、MBC)の演技大賞候補作がさらに恥ずかしくなる年末だ。
地上波3社は今年も1年を振り返る演技大賞、芸能大賞、歌謡大典を設けた。中でも演技大賞はMBCが12月30日、KBSとSBSが12月31日に開催するほど、その年を締めくくるビッグイベントで、テレビ局の“華”となっている。
しかし、今年は地上波でこれといった大賞作品がなかった。“ドラマ強者”に浮上したtvNとJTBCに比べ、視聴率と話題性の面で圧倒的な成果を出したドラマがないのだ。
MBC演技大賞の有力な候補は『ビッグマウス』の主演俳優イ・ジョンソクだ。最終回13.7%を記録し、辛うじてMBCドラマのプライドを守った。しかし、終盤の急激な展開と粗末な結末で視聴者から不満の声が殺到した。大賞受賞者としてイ・ジョンソクが呼ばれても、純粋に喜びながらトロフィーを受け取るのは難しいはずだ。
KBSも事情はさほど変わらない。土・日曜ドラマ『ヒョンジェは美しい』(原題)が視聴率29.4%を記録したが、あいにく大賞にふさわしい俳優がいない。5年ぶりに復活させた大河ドラマ『太宗イ・バンウォン』の主演チュ・サンウクも大賞候補だが、最高11.7%にとどまった視聴率や馬の死亡事件などが状況を左右する要因になりそうだ。
それでもSBSは地上波のプライドを守った。最高視聴率15.2%を記録した『わずか1000ウォンの弁護士』のナムグン・ミンが有力な大賞候補とされ、『悪の心を読む者たち』のキム・ナムギル、『アゲイン・マイ・ライフ』のイ・ジュンギらの名前も挙がっている。
それゆえに、tvNとJTBCドラマが成し遂げた成果がさらに輝きを増す。
tvNは女優キム・ヘスの復帰作だった時代劇『シュルプ』が最高視聴率16.9%を記録し、地上波を軽く圧倒した。『私たちのブルース』と『二十五、二十一』もそれぞれ14.6%、11.5%の最高視聴率で軽々しく二桁を超えている。
JTBCは『財閥家の末息子』でそれまでの悔しさを吹き飛ばした。初回6.1%でスタートし、毎回のごとく自己最高を更新。最終回では26.948%を打ち立てた。
もしtvNとJTBCに演技大賞があったら、キム・ヘス、キム・ゴウン、キム・テリ、イ・ビョンホン、ソン・ジュンギ、イ・ソンミンといった、超豪華大賞候補ラインナップが出来上がったはずだ。
誰が大賞をもらっても納得せざるを得ない。残念ながら彼らの“トロフィー争い”は来年の「百想芸術大賞」で繰り広げる見込みだ。
(記事提供=OSEN)
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