2012年の秋にキム・ユジョンにインタビューしたことがある。当時、韓流雑誌の編集長をしていて、韓国在住のスタッフがキム・ユジュンに直接会って気になることをたくさん聞いてくれた。キム・ユジョンは中学1年生で、『太陽を抱く月』の撮影を終えた後だった。
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「俳優になって一番よかったことは何ですか」と質問すると、彼女は能弁に語ってくれた。
「俳優になってよかったというよりは、演技すること自体がいいことだと思います。小さい頃、私があまりにも話さないから、心配になった母が医者に見せたことがありました。しかし、演技を始めて私は変わりました。俳優になって私の人生も変わったんです。もし私が演技をしなかったら、おそらく今は学校でいじめられていたかもしれません。自分でもわかるんです。勉強はちょっとできたかもしれないけど、友だちに私から声をかけたりはできなかったと思います。私は俳優になるべきだったのね、と今は思いますね」
こうして発言を聞いていると、キム・ユジョンは「俳優になるべき人だった」と思える。彼女が俳優になるのは必然だったのだ。すでにキム・ユジョンは子役としてたくさんのドラマに出演していたが、今後やってみたい配役について聞いてみた。
「私、すごく欲張りなんですよ(笑) 。今まで悲しいロマンスばかり出ましたが、ロマンチックコメディもやってみたいです。ああ、なんでこんなに悲しい役ばかりくるんでしょうか(笑) 。結ばれない愛にいつも泣くだけ。何かいい雰囲気だなと思うとすぐ別れるし、デートもできない(笑) 。ロマンチックコメディもうまくやれる自信があります」
さらに、興味あるジャンルについて大いに語っていた。
「アクションもしてみたいです。以前の作品でワイヤーアクションをやったこともあります。撮影現場では、アクションチームの方たちと一緒に遊びながら武術も学んだりしました。結構スジがいいとも言われました。アクションチームの方たちに“お前ならスタント俳優にもなれる”とまで言われたんですよ(笑) 。それで一時的にスタントウーマンになろうかなと思ったりもしました(笑) 。アクションの演技もとても楽しかったです。他では、悪役もやってみたいです」
このように、夢を語っていたキム・ユジョン。実際に10年が経ってみて、彼女は夢をどのくらい叶えたのだろうか。
まだまだたくさんの夢が残っていることだろう。これからの俳優人生で一つずつ見果てぬ夢を叶えていくことになる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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