リュ・ジュンヨル、ユ・ヘジン主演の時代劇サスペンス映画『フクロウ』(原題)が、公開初日に映画ランキング1位を記録した。しかも、ただの新作効果ではなく、「久しぶりに納得できる1位だ」という好評が相次いでいる。
韓国映画振興委員会の映画館入場券統合システムによると、映画『フクロウ』は封切り初日(11月23日)に観客動員数10万1599人を記録し、ボックスオフィス1位に上がった。
『フクロウ』は、夜にしか目が見えない鍼術師が世子の死を目撃した後、真実を明らかにするための一夜の死闘を描いたスリラー映画。朝鮮王朝の第16代王・仁祖(インジョ)と、仁祖の長男である昭顕世子(ソヒョンセジャ)の話を題材にした。
昭顕世子の死亡は今でも大きな疑惑として残っており、毒殺されたという主張もまだ現在進行形だ。多くの人が真実を知りたがっている。
時代劇は歴史そのものがネタバレとなり、歴史歪曲をめぐる議論が起きやすい、難しいジャンルだ。徹底した時代考証はもとより、小道具、文字などにも慎重でなければならない。それゆえに想像を加えたファンタジー時代劇はブーイングが起こりやすい。
そういう意味で、『フクロウ』は素晴らしい美徳を備えている。歴史的事実とミステリーに対する想像力の調和がドラマチックで美しいのだ。制作陣がかなり多くの苦悩と努力を注いたことが感じられる。
さらには美しいミザンセーヌ、音響、キャラクターの感情表現とセリフ、行動に込められた意味と伏線、そして歴史そのものがネタバレにも関わらず感じさせる痛快さなどが、リピーターを増やしている。「もう一度観るつもりだ」というレビューが相次ぐなか、『フクロウ』の記録に期待が集まっている。
(記事提供=OSEN)
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