Netflixで見られる韓国時代劇のリストを見ると、数はそれほど多くはない。現代劇に比べると「見たいドラマ」は限られてしまうが、そのかわり秀作が揃っている。その中で、キラリと光っているのが『100日の郎君様』だ。
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このドラマは「栄光の三拍子」が揃っている。
一つ目はイケメン主人公。
主役のイ・ユルを演じているのが俳優ド・ギョンスだ。EXOのD.O.(ディオ)としてよく知られるが、ドラマ単独主演作が『100日の郎君様』だった。
このド・ギョンスが眉目秀麗の世子(セジャ/国王の正式な後継者)を演じているが、途中から記憶喪失になって田舎者のウォンドゥクに様変わりする。その結果、世子からダメ男に変身するが、そのギャップがとても面白くてド・ギョンスの卓越した演技力を堪能できる。
実際、彼のとぼけた雰囲気はペーソスがあってとても良かった。そして、再び田舎者から世子に戻ったときのキリリとした表情はとても素敵だ。
二つ目は傑作時代劇だということ。このドラマは架空の朝鮮王朝を描いているのだが、悪徳高官が登場して激しい権力闘争が展開されていく。時代劇として重厚な歴史を取り上げていて、宮廷劇としても見応えがある。特に、後半になってイ・ユルが王宮で大活躍するシーンは爽快だ。悪徳高官との対決も興味深い。
三つ目は俳優陣の豪華さだ。
主演のド・ギョンスを囲む共演陣が凄い。ド・ギョンスと夫婦役を演じるのが若手女優の中でトップクラスのナム・ジヒョン、世子の正室に扮したのがいま最も注目されているハン・ソヒ、そして、イケメン官僚に扮しているのがキム・ソンホである。特に、キム・ソンホは、このドラマでブレークして主役俳優としてめざましい人気を得ている。
そういう意味でも、ワクワクするように素晴らしい共演陣だ。
このように、三拍子が揃った『100日の郎君様』。面白い時代劇が見たくなったら、真っ先にリストアップしてみよう。かならず、時代劇の良さを再認識できるだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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