韓国テレビの年末の風物詩というと、歌謡・演芸・ドラマなどの総決算となる各種大賞である。地上波のテレビ局では年末に競って特別番組が組まれるが、その中で2021年のMBC演技大賞では、『赤い袖先』が完全に話題をさらっていた。
案の定、2PMジュノとイ・セヨンはこぞって最優秀演技賞を受賞した。2人とも有力な候補になっていたので、そういう意味では順当なのだが、『赤い袖先』が11月中旬から放送を始めてドラマの人気がうなぎのぼりになっており、ドラマの面白さがそのまま立派な賞に結びついた。当の2人は本当に胸をなでおろしたことだろう。
それだけではない。ジュノとイ・セヨンはベストカップル賞も受賞して、2人とも堂々たる二冠を達成した。
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MBC演技大賞の会場では、ジュノとイ・セヨンが本当にうれしそうだった。その気持ちはよくわかる。『赤い袖先』というドラマは世子(セジャ)と宮女の究極的なラブロマンスを描いているが、まったく立場が違う2人が禁断的な恋愛感情を表わさなければならなかったので、内に秘めた愛情表現は限界に近いほど研ぎ澄まされていたはずだ。
しかし、すべての緊張感から解き放たれ、しかも2人で一緒にベストな賞を受けることができて、このうえもない喜びに包まれただろう。
ベストカップル賞を受けてジュノは次のように語った。
「この賞を受けることができたのは、イ・セヨンさんのおかげです。楽しく撮影できるように助けてくれました」
こう語ってジュノがイ・セヨンに感謝の気持ちを伝えると、イ・セヨンも「本当に欲しかった賞です」と喜びを語り、支えてくれた視聴者に心からの感謝を伝えていた。
それにしても、『赤い袖先』をここまで完成された人気作に導いたジュノとイ・セヨンの功績は本当に大きい。視聴者を心から楽しませて、さらに「ドラマが持っている力」を存分に見せてくれたのだ。
かつて『宮廷女官 チャングムの誓い』や『トンイ』などで時代劇の傑作を次々に送り出してきたMBCが、『赤い袖先』によって完全に復権を果たしたといえる。
そういう意味でも、ジュノとイ・セヨンの二冠は今後につながる快挙であった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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