ちょっと寂しい気持ちになっていた。2021年にはパク・ソジュンの新作が出なかったからだ。
彼が新作に取り組んでいるというニュースはよく見ていた。マーベル・スタジオの映画に出演するためにイギリスに長く滞在していたという話だったのだが、この新作はまだ時間がかかりそうだ。
また、IUと共演する『ドリーム』も、海外の撮影が延期になってしまった。それでも、イ・ビョンホンを初めとする大物スターと共演する『コンクリートユートピア』は、スタンバイしている。
いずれにしても、現在のような新型コロナの状況が各種新作の撮影スケジュールに多大な影響を及ぼしているので、パク・ソジュンの今後の予定も大幅な変更を余儀なくされている。
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こうなると、新作の代わりに既存の作品に目が移る。特に、今年はNHK・BSプレミアムで『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』が10月まで毎週日曜日に放送されていたので、この作品を楽しんだ人も多いことだろう。
とはいえ、このドラマは2016年の作品だ。主演したパク・ソジュンも若々しい。それでも、一緒に共演したイケメン俳優の中でパク・ソジュンは本当に華やかなイメージをかもしだしていた。
そんなパク・ソジュンのさらなる魅力を満喫するなら、まとまった休みにぜひ見たいのは、
『キム秘書はいったい、なぜ?』と『梨泰院クラス』だろう。
『キム秘書はいったい、なぜ?』でパク・ソジュンが演じた役は、究極のナルシストだった。財閥の御曹司であり、ルックスと頭脳は申し分がなかった。しかし、パク・ミニョンが扮したキム秘書がやめると言い出したら、ナルシストもボロボロになってしまった。そのあたりの落差が大きい演技が本当に面白かった。
一方の『梨泰院クラス』ではパク・ソジュンも骨太なパク・セロイという主人公を演じた。物語は復讐劇であり、パク・セロイが標的にしたのは巨大外食産業トップの会長だ。
そして、パク・セロイは志を一緒にする仲間と共調して新たに外食産業を立ち上げて頂点をめざしていく。その野望を実現していくプロセスが『梨泰院クラス』のメインストーリーであり、ドラマが描く世界はスケールがとても大きかった。
ラブコメ『キム秘書はいったい、なぜ?』でとことん笑い、人間ドラマ『梨泰院クラス』で成長する登場人物たちに感情移入していく。この二つのドラマを満喫できれば、年末年始も楽しい休みになるに違いない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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