『朝鮮王朝の歴史と人物』はトンイの人物像をどう描いたのか

2021年12月11日 話題 #写真
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朝鮮王朝を舞台にした時代劇の中で特に人気が高いのが『トンイ』である。このドラマは19代王・粛宗(スクチョン)の側室だった淑嬪・崔氏(スクピン・チェシ)を主人公のモデルにしており、ハン・ヒョジュがヒロインのトンイを快活に演じて好評を博した。

そんなトンイ(淑嬪・崔氏)の人物像は韓国時代劇の解説書ではどのように描かれているだろうか。たとえば、『新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物』(康煕奉〔カン・ヒボン〕著/実業之日本社発行)では、トンイのことを「究極のシンデレラ」と称している。

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同書によると、トンイは「底辺から最高位まで信じられないほどステップアップしたシンデレラであり、彼女ほど人生を一気に逆転した女性は珍しい」と論じられている。

実際、トンイは最初王宮で下働きをしていた女性なのだが、粛宗に見初められてから側室になり、やがては王子まで産んでいる。その王子が後の英祖(ヨンジョ)で、トンイは国王の母にまでなっている。

『トンイ』の主演を務めたハン・ヒョジュ

強い心で運命を変えた女性

そして、同書は「英祖は51年7カ月という最長在位期間を達成しており、長寿の国王を産んだこともトンイが誇りとするところだろう」と記している。

さらに、トンイを演じたハン・ヒョジュの発言も載っている。

「淑嬪・崔氏は強い心をもって運命を変えていった女性です。とても尊い心をもっていましたし、正しい道を歩いていきました。私は演技を通して彼女のことをすばらしい女性だと思いました」

ハン・ヒョジュがそう語るように、トンイは強い心をもっていたに違いない。だからこそ、低い身分から最高位の女性までステップアップできたのであろう。そうしたトンイの生き方は、『新版 知れば知るほど面白い 朝鮮王朝の歴史と人物』の記述を読んでも、十分に表現されている。

誰もが自分の人生を変えていけるわけではないが、身分制度が厳しかった朝鮮王朝時代でもトンイは強い心で運命を変えられた女性なのであろう。それゆえ、ドラマの主人公としても本当に魅力的だったのだ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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