『ノクドゥ伝』は単なるラブコメでなく歴史上の大事件をスリリングに描く!

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ドラマ『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』は、チャン・ドンユンとキム・ソヒョンが主役カップルとして躍動するドキドキのラブコメなのだが、その一方でドラマには重厚な歴史描写がある。それが、チョン・ジュノが演じる光海君(クァンヘグン)の動向だ。

前半の中で物語が大きく動いていくのは、大君が江華島(カンファド)に島流しになる、という局面だ。

それによって、チャン・ドンユンが扮するノクドゥも王宮が大混乱に陥っていく様子を目撃していくのだが、それは歴史的な大事件がベースになっている。ドラマをよりよく理解するために、この政変について解説していこう。

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光海君は1608年に即位したが、王位は安泰していなかった。それは、異母弟の存在があったからだ。

その異母弟というのは永昌大君(ヨンチャンデグン)のことで、1606年に生まれている。

彼の母は、14代王・宣祖(ソンジョ)の二番目の正室だった仁穆(インモク)王后だ。つまり、永昌大君は嫡男なのである。

『ノクドゥ伝』で描かれる歴史上の大事件とは?

緊迫した場面

一方の光海君は宣祖の二男なのだが、母が側室だったので庶子であった。

当初は宣祖も嫡男の永昌大君を後継ぎに考えていたが、彼は1608年に急死したので、まだ2歳だった永昌大君の即位は不可能になった。それで、光海君が即位することができたのである。

しかし、徐々に永昌大君が大きくなってくると、光君海は王位を奪われるのではないか、という恐怖を感じるようになった。そこで、光海君と側近たちは、永昌大君に対して謀反の疑いをかけて江華島に流罪にしたのである。

実際、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』では、まだ幼い永昌大君が王宮から出されて島に送られていく様子が生々しく描かれていた。

それは史実で1613年のことであった。それによって、『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』が1613年を時代設定にしていることがよくわかる。

ドラマでは、光海君が不眠を訴えて精神的に追い詰められている様子が描写されていた。彼はせっかく国王になったのだが、対抗勢力によって神経をすり減らしていた。

そういう緊迫した場面が『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』では次々に登場してくる。このドラマは単なるラブコメではなく、当時の大事件を重層的に取り上げた歴史劇という側面を持っている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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