韓国KBS2の時代劇『恋慕』で時代劇史上初の“男装した女王”役に挑戦した、女優パク・ウンビンが好評を博している。
『恋慕』で亡くなった兄の運命を代わりに背負った王世子イ・フィ役を演じているパク・ウンビン。完璧さで武装したカリスマ性から、チョン・ジウン(演者ロウン)といる時の緊張感まで見事に表現しており、「今日からフィの虜」「パク・ウンビンじゃないイ・フィは想像できない」という反響が寄せられている。
パク・ウンビンがドラマファンの期待を確信に変えた、3つの瞬間を紹介する。(※以下、ネタバレあり)
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「自分だけの龍袍(ヨンポ/国王がまとう服)を着てみたい」という気持ちで王世子役に挑戦したパク・ウンビンの変身は完璧だった。大胆な表情と堂々とした歩み、周りを圧倒するカリスマ性でキャラクターをリアルに再現したのだ。
ただ、そのように武装したイ・フィの権威に挑戦する人々もいた。中でもフィの叔父上(演者キム・ソハ)はフィに直接的に脅威を与える人物。講武場ではフィに矢を放ったり、弱点を探ったりするなどしてフィを苛立たせるが、フィは「刺客の黒幕とみなされ首を刎ねられたいのなら バカなマネを続けろ」と、冷ややかな警告を発した。重たい一発を食らわしたパク・ウンビンの“痛快な演技”は、フィの“キング・クラッシュ”をより魅力的に生かした。
フィが1人で秘密を背負ってきた歳月は、いつの間にか恐ろしさと苦痛まで慣れさせてくれた。しかし、慣れてしまった日常も心の奥深くに潜む恐怖を消すことはできなかった。
寂しい部屋で悪夢にさいなまれ、限りなく苦しむシーンはフィが直面した悲劇をドラマチックに伝えている。
自分の首を締め付けてくる母方の祖父、ハン・ギジェ(演者ユン・ジェムン)に出くわしたその悪夢は、いつ正体がバレるか分からない不安な心理を表現したもの。その恐怖を見事に描いたパク・ウンビンの熱演は、重たい運命に耐えなければならないイ・フィの複雑な内面に対する理解を深めた。
こみ上げる感情を抑えた切ない眼差しも、パク・ウンビンの並外れた表現力を実感させるものだった。
蓮の花が満開した池の前で交わしたフィとジウンの会話のシーンは、フィが少しずつ心を開く瞬間を美しく描きながらロマンスの始まりを知らせた。
限りなく暖かかった初恋・ジウンの素顔を再び確認したフィは、震え始めた気持ちを刹那の表情で表現したのだ。セリフ無しで込み上げる感情を凝縮させたパク・ウンビンの美しい表情演技は、見る人もおぼろげな感情に浸らせた。
殺伐とした権力争いの中でフィとジウンのロマンスが深みを増していくと予想されるなか、制作陣は「パク・ウンビンがイ・フィの立体的な面々を繊細に生かしたおかげで、完成度が高くなっている。ストーリーが展開されるほど、イ・フィの無限の魅力が視聴者を虜にすると確信する。 今後も彼女の活躍にたくさんの期待と関心をお願いしたい」と伝えた。
『恋慕』は、韓国KBS2にて毎週月・火曜21時30分に放送中。日本ではネットフリックス(Netflix)にて毎週月・火曜23時30分に配信される。全20話予定。
(記事提供=OSEN)
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