ハン・ヒョジュが主演のドラマといえば、果たしてどんな作品が思い浮かぶだろうか。圧倒的に多いのは『トンイ』だろう。この時代劇は今も繰り返し再放送がされるほど人気が長続きしている。
あるいは、ブレークのきっかけになった『春のワルツ』や、驚異的な視聴率をあげた『華麗な遺産』も忘れられない。さらには、イ・ジョンソクと共演した『W -君と僕の世界-』も印象的なドラマだった。
そんなハン・ヒョジュが『W -君と僕の世界-』以来5年ぶりに韓国でドラマ主演を果たすのが、11月からtvNで放送される『ハピネス』(原題)である。
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このドラマでは、感染症が蔓延する現代社会において、封鎖された大都市のマンションが舞台になる。そして、人々の過当な生存競争がリアルに描かれていく。
キャスティングが本当に豪華だ。主役のハン・ヒョジュをトップにパク・ヒョンシク、チョ・ウジンなどが顔をそろえた。
ハン・ヒョジュは警察特攻隊の切り札的な存在のユン・セボムを演じる。彼女はおとなしいヒロインではない。『トンイ』のイメージとは真逆なのだ。そして、ハン・ヒョジュの颯爽としたハードな姿がドラマを縦横無尽に突き抜けていくだろう。
また、『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』などで知られるパク・ヒョンシクは、兵役を経てようやくドラマの世界に復帰した。そのパク・ヒョンシクは刑事のチョン・イヒョンに扮するのだが、この役が本当にかっこいい。チョン・イヒョンは正義感が強く、セボムの守り神になってピンチに立ち向かっていくのだ。
さらに、チョ・ウジンは医務司令部で責任を全うするハン・テソクを演じ、特殊な任務に挑んでいく。
こうした俳優陣のスリル満点の演技によって、恐ろしい現実が描き出されていく。タイトルの『ハピネス』はアイロニーかもしれない。みんなが望む幸せを得るためには、どれほどの犠牲を強いられるのか。ドラマではそんな緊迫感がみなぎった展開が続く。
その中で、ハン・ヒョジュがトップに立ってドラマを大いに盛り上げていくことになる。11月からの放送開始が待ち遠しい。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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