いま、韓国芸能界でドラマ出演にとても意欲的な俳優といえば、すぐに顔が浮かぶのがチ・チャンウクである。特に、兵役から除隊したあとは精力的にドラマに主演している。
そんな彼をドラマで初めて見たのは、『ソル薬局の息子たち』だった。驚異的な視聴率を記録したメガヒット・ドラマで、まだ新人のチ・チャンウクは4兄弟の頼りない末っ子を演じていた。
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その役で注目されたチ・チャンウクは以後、主役クラスに成長した。『笑って、トンへ』『ペク・ドンス』『僕らのイケメン青果店』『蒼のピアニスト』など彼は本当に若々しい演技で視聴者の関心を集めた。
チ・チャクウクに実際に取材できたのは2013年4月に来日したときだった。彼は『ペク・ドンス』について「朝鮮王朝最強の武人だったペク・ドンスは実際に生きた歴史人物なので、どう表現するかが難しかったです」と率直に悩みを語っていた。そういう真摯な発言は本当に好感が持てた。
以後のチ・チャンウクも演じるキャラクターに全力で取り組み、『奇皇后』や『ヒーラー』で成功をおさめた。
その後に兵役による空白期間があったが、除隊してからも主演作に続けて取り組み、たとえば『コンビニのセッピョル』でキム・ユジョンと共演して楽しい演技を見せてくれた。
そうしてチ・チャクウクは今夏も新しいドラマとなるNetflixオリジナル『アンナラスマナラ』(原題)の撮影に取り組んでいたのだが、新型コロナの感染がわかり、撮影が中断した。
しかし、8月11日に所属事務所はチ・チャンウクの完治を発表し、撮影に復帰していたことがわかった。
『アンナラスマナラ』でチ・チャンウクは、いつまで経っても子供のままで楽しみたいという不思議な魔術師に扮している。作品ごとに新しいキャラクターに挑んでいるチ・チャンウクが、今度はミステリアスな役に挑んでいくのだ。
そういう意味でも、『アンナラスマナラ』は本当に楽しみが多いドラマだ。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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