2013年に韓国で放送された『相続者たち』は、当時も大きな話題になった注目作だった。
主演はイ・ミンホとパク・シネ。この2人にキム・ウビンが際立つ存在感を見せていた。
ドラマは裕福な家庭に育った若者たちを中心にした青春群像劇だ。といっても、単純明快なキャラクターは1人もおらず、みんな問題を抱えている。
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たとえば、イ・ミンホが演じるキム・タンは、帝国グループの会長の次男なのだが、愛人から生まれており、婚外子として苦しい境遇にあった。
パク・シネが扮したチャ・ウンサンは貧しい家庭に生まれ、姉を頼ってアメリカで成功することを夢見たが、現実を思い知らされて挫折してしまう。
そして、キム・ウビンが演じるチェ・ヨンドは性格が最悪な問題児であった。
こうした3人を中心に物語が展開されていくが、それ以外のキャスト陣も今から考えたら信じられないほど豪華なのである。
キム・タンの友人チョ・ミョンスを演じているのはパク・ヒョンシク、生徒会長のイ・ヒョシンに扮しているのはカン・ハヌル、そして、キム・タンの婚約者ユ・ラヘルを演じているのはキム・ジウォンだ。
この3人は、今や押しも押されもしない主役クラスだ。
パク・ヒョンシクは『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』でパク・ソジュンとダブル主演を演じたし、カン・ハヌルは『椿の花咲く頃』で各賞を華々しく受けたし、キム・ジウォンは『太陽の末裔』で大ブレークして、今や様々なドラマで個性的なヒロインを演じている。
もちろん、イ・ミンホとパク・シネは人気俳優としてすばらしい活躍を続けており、『相続者たち』のメンバーを今改めて見ても、あまりに出演者が豪華すぎてため息がもれるほどだ。それほど凄いドラマだった。
そういう意味でも、韓国ドラマの世界で2013年の『相続者たち』は「人気俳優の宝庫」として長く記憶されることだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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