韓国MBN時代劇『ポッサム 運命を盗む』第11話の視聴率が最高9.1%を記録し、自己最高記録を更新した。
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同作は、光海君(朝鮮時代第15代国王)治下の朝鮮時代を舞台に、ポッサム(寡婦を連れ去って再婚させること)や泥棒などを専門とするチンピラ男・バウ(演者チョン・イル)が、翁主(=王女)のスギョン(演者ユリ)を誤ってポッサムすることで繰り広げられるロマンス時代劇。
上昇する視聴率もそうだが、回を重ねるごとに「面白くなる」という反応が相次いでいることは注目に値する。
今回は『ポッサム』が底力を発揮している理由を分析した。
1つ目の理由として、ストーリーを引っ張る俳優たちの熱演が挙げられる。
うっかり翁主(=王女)をポッサム(寡婦を連れ去って再婚させること)してしまったチンピラから権力争いの中心人物となったバウ(演者チョン・イル)と、彼を守りながら危機の中でさらに芯の強さを発揮する翁主のスギョン(演者ユリ)はもちろん、切ない純愛と家門の間で先が読めない行動をとりながら緊張感を与えるテヨプ(演者シン・ヒョンス)など。俳優たちがそれぞれの魅力を盛り込んで誕生させた唯一無二のキャラクターたちが、誰一人漏らさずに愛されている。
先が読めないためコシが強いストーリー展開は『ポッサム』が好評を得る主な理由だ。
残酷な運命の渦に巻き込まれたバウとスギョン、デヨプの切ない三角関係はもちろん、殺伐とした宮内の権力争い、チュンベ(演者イ・ジュンヒョク)とチョ尚宮(演者シン・ドンミ)のコミカルな隙間ロマンスまで、有機的につながる物語が没入度を高めている。
特に、バウの身分復権については視聴者から「見事な予想外れ」という反応が上がった。家門の復讐を遂げて名前と身分を取り戻す一般的なハッピーエンドから外れたからだ。ドラマが中盤に差し掛かり、再び宮内が揺らぐと予想される中、その渦の中で人物たちがどんな行動を取るかが新たな見どころになっている。
初回から視聴者の目を釘付けにした『ポッサム』。 特に山や海、野原など韓国の美しい風景は、人物たちの感情をより極大化させた。
例えば、宮殿の外に出たことのないスギョンは、初めて行った海辺でいつにも増して幸せを満喫したし、そんな彼女を見つめるバウも笑みを絶やさなかった。人物の物語が風景と合わさって一緒に感情移入できる装置になったのだ。
さらにはジャンルを問わないサウンドトラックにも「また最高のBGMが出た」と視聴者を喜ばせており、目と耳を同時に満足させる名場面が続々と誕生している。
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