NHKの総合テレビで現在放送中の時代劇『ヘチ 王座への道』で、俳優のパク・フンが演じている人物がタルムンだ。このタルムンは、街のごろつきで裏社会を掌握している無愛想な人物である。
しかし、彼の情報収集能力はとても高く、都の情報はもちろん宮中の情報さえも集めてしまう。
そんなタルムンにとって、自分を含め仲間たちを守ってくれるのは権力だと考えている。そのため、仲間たちのためなら誰にでも従うと言い、俳優のイ・ギョンヨン演じる老論派(ノロンパ)の重鎮であるミン・ジノンの手下となった。
こうしてミン・ジノンに協力しながらあらゆる情報を集めるタルムンだが、政争には無関心である。
そのことから、自分や仲間を守ること以外にはあまり関心を示さないのかと思いきや、実は彼には幼いころに愛していた女性がいた。
それが、ペ・ジョンファという女優が演じていたユニョンという女性だ。彼女は、タルムンと同じく恵まれない境遇で育っていた。
そのユニョンを10年ほど守っていた彼だが、当のユニョンは貧しい生活に嫌気がさして貧民街を抜け出してしまう。今後の物語の中で2人はどのようなかたちで再開するのだろうか。とても気になるところである。
『ヘチ 王座への道』でタルムンを演じたパク・ムンは、ドラマの中でとても堂々とした演技を披露しているし、ごろつきたちのリーダーを演じるだけあって、表情の演技にも力を入れているのがわかる。
とにかく見どころをたくさん兼ね備えたこのドラマで、パク・フン演じるタルムンはどんな活躍を見せてくれるのだろうか。
そして、チョン・イル演じる延礽君(ヨニングン)やコ・アラ扮する司憲府の捜査官のヨジたちとどのように関わっていくのだろうか。
本当にドラマに登場するすべてのキャラクターに魅力を感じさせてくれる『ヘチ 王座への道』。
次回の放送でも、パク・フンの演技にせひとも注目してみよう。
文=大地 康
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