テレビ東京の平日朝に放送されている韓流プレミアでは、11月16日から韓国ドラマの『真心が届く』が登場している。この作品で、イ・ドンウクと一緒に主役を演じているのがユ・インナだ。
彼女は女優でありながら弁護士事務所で秘書を経験するという役割を演じているが、そんなユ・インナの作品の中で強烈に印象的だったのが『イニョン王妃の男』だ。
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このドラマは半分時代劇で、半分現代劇という内容だった。それは、朝鮮王朝時代から現代にタイムスリップしているからだ。ヒロインを務めたのがユ・インナで、共演のチ・ヒョヌはタイムスリップする役割を演じていた。
このドラマのストーリーを見てみよう。
時代は朝鮮王朝時代の1694年だった。高官のキム・ブンド(チ・ヒョヌ)は、王の命令で極秘に官僚を監視していたら、仁顕(イニョン)王妃の暗殺が計画されていることがわかった。キム・ブンドは必死に阻止しようとしたのだが、逆に命を狙われてしまった。
死を覚悟した瞬間、キム・ブンドは不思議な力で現代にタイムスリップすることができた。こうして300年後の現代韓国に物語が変わる。
大部屋女優のチェ・ヒジン(ユ・インナ)は、時代劇で仁顕王妃の役に抜擢された。そして撮影現場で彼女は、300年の時を超えてタイムスリップしてきたキム・ブンドと運命的に出会うことになった。そこに元彼の俳優も絡んできて物語はスリリングに展開していく……。
タイムスリップで現代と朝鮮王朝時代を行き来するというドラマは意外と多いのだが、この『イニョン王妃の男』が決定的に違うのは、不思議なお札というアイテムの力を使って主人公のキム・ブンドが朝鮮王朝時代と現代を自由に行き来できるというところだった。
その中でユ・インナは、大部屋女優を演じながら朝鮮王朝時代からタイムスリップしてきた古風な男と本格的なラブストーリーを演じて大人気を博したのである。
本当にユ・インナは多彩な演技を披露する女優だ。『イニョン王妃の男』は、彼女が勘のいい演技を面白く見せてくれるドラマだった。
文=大地 康
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