トンイのチャン・ヒビンとは異なる!!人気女優キム・テヒ主演の『チャン・オクチョン』(後編)

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「朝鮮王朝三大悪女」と呼ばれる張禧嬪(チャン・ヒビン)を描いたドラマは多い。

現在、テレビ東京で放映中の『トンイ』もそのひとつだが、キム・テヒが主演した『チャン・オクチョン』は朝鮮王朝19代王・肅宗(スクチョン)との愛が、破滅へと向かっていく美しくも悲しい純粋な愛を描いた作品だ。

前編では、韓国時代劇『チャン・オクチョン』のストーリーを紹介したが、後編では見どころについて紹介しよう。ぜひ注目してほしい。

朝鮮王朝を震撼させた悪女中の悪女として名高い張禧嬪(本名チャン・オクチョン)。これまでの作品では、権力欲にかられ変貌していく悪女の代名詞として、栄華と転落をたどる波乱万丈の人生が映像化されてきた。

ドラマ『チャン・オクチョン』(写真提供=韓国story tv)

これまで何人もの名女優がこのダーティなヒロイン像を演じてきた。当時若手No.1の人気を誇ったユン・ヨジョンが演じた1971年の「張禧嬪」、日本でも放送された1995年、チョン・ソンギョンの「妖婦 張禧嬪」。さらに2002年には、歴代の張禧嬪のなかでも視聴者にもっとも強烈な印象を残したキム・ヘスの「張禧嬪 チャンヒビン」が登場する。

悲劇のヒロインとして描かれた張禧嬪

そして今作では、張禧嬪を優れたファッションセンスを持つ針房(チルバン)として描くと同時に、一途な愛に生きる新たな張禧嬪像を提示する。

時代劇初挑戦のキム・テヒが演じたチャン・オクチョンは、決して妖婦ではない。ひたむきに王を愛したために罰せられた悲劇のヒロインだ。その新たな張禧嬪像は、新鮮で強烈だ。

さらに、『トキメキ☆成均館スキャンダル』でブレイクしたユ・アインが共演したことでも大きな話題。

ユ・アインが演じる粛宗(イ・スン)は、西人派の謀略に臆せずに立ち向かい、愛しいオクチョンを守るために強い意志を持った王として描かれている。

今までのドラマの中で登場してきた粛宗像とも一味違った描写となっている。妖婦と呼ばれた張禧嬪を生涯愛し続けた王の苦悩を、ときには強く、カリスマあふれる演技で余すところなく表現したユ・アインの魅力に酔うこと必至だ。

本来は、「朝鮮王朝三大悪女」の1人として、ドラマでも悪女という感じで描かれることの多い張禧嬪だが、このドラマでは一味違った雰囲気の張禧嬪が見れるかもしれない。

この『チャン・オクチョン』では、張禧嬪と粛宗のどんな愛が描かれていたのか。再びドラマを見て確認してはどうだろうか。

構成=大地 康

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