ド・ギョンスの言葉にあふれる『100日の郎君様』の魅力

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EXOのD.O.(ディオ)として知られるド・ギョンス。最近日本ではNHKの総合テレビで放映されているドラマ『100日の郎君様』に主演しており、大好評を博している。

彼が演じているのは、朝鮮王朝の王族のイ・ユル。幼い頃の彼は高官の娘であったユン・イソに恋して結婚まで申し込んでしまう。

しかし、悪徳高官のキム・チャオンが陰謀をめぐらし、それに乗ったユルの父が謀反を起こして国王になる。その過程でイソの父は殺されてしまい、肝心のイソも行方がわからなくなってしまった。

それから時が過ぎた16年後、世子(セジャ=世継ぎのこと)だったイ・ユルは、キム・チャオンが送ってきた暗殺者に命を狙われる。九死に一生を得て、善良な村人に助けられたが、記憶喪失になってしまい、ウォンドクとして生きることになる。

その末にホンシムという村の娘と結婚するのだが、実はホンシムは行方不明になっていたイソだったのだ。

ストーリーは面白い展開を見せていくのだが、主役を演じているド・ギョンスは自身が演じる役柄と作品についてどんな感想を持って演じていたのだろうか。

『100日の郎君様』は韓流専門チャンネルのKNTVでも放映されたが、その際に同局で紹介されたド・ギョンスのコメントにそのヒントが隠されている。

ドラマ『100日の郎君様』韓国記者会見時のド・ギョンス

彼は演じる役をこう説明している。

「イ・ユルは偉そうで気難しい人物です。その反対に、ウォンドゥクは天然すぎる人物です」

イ・ユルとウォンドク。この二つの役がド・ギョンスには興味深かったというのだ。

「台本を読んだときはとても面白かったですし、イ・ユルとウォンドゥクをぜひ演じたいと思いました」

そして、ドラマの見どころをこう分析している。

「切ない過去の物語から始まるドラマであり、予測ができないようなロマンティック・コメディとも言えます。美しい映像美がいいですし、俳優の方々の演技も大きな見どころになっています」

特筆すべきはド・ギョンスにとって、『100日の郎君様』は初めての時代劇だったということだ。

2014年公開の映画『明日へ』を皮切りに『純情』『7号室』『あの日、兄貴が灯した光』『神と共に』、ドラマ『大丈夫、愛だ』『君を覚えてる』など、ジャンルや制作規模を問わず、さまざまな作品に出演して役者として成長してきたド・ギョンスにとって、『100日の郎君様』は初めて経験する時代劇だったのだ。

それだけに役作りのための準備も徹底したようで、彼はインタビューでこうも言っている。

「『100日の郎君様』では時代劇ならではの話し方やイントネーションに悩みました。それだけに、準備に時間をかけました。必要でしたので、乗馬や剣術もしっかり練習しました。撮影現場でも先生役の方にしっかり教わり、安全に撮影ができました」

韓国では俳優とアイドル活動を兼業する芸能人を"演技ドル"(演技+アイドルの造語)と呼ぶが、ド・ギョンスの役者業へのこだわりと準備は称賛に値する。

そして、だからこそ『100日の郎君』は面白いのだろう。主役を演じるド・ギョンスの“想い”をしっかりと受け止めたうえでドラマを楽しむのも一興かもしれない。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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