最新作の『モーテル・カリフォルニア』で抜群の存在感を見せているナ・イヌ。2024年には『私の夫と結婚して』で大人気を博している。そんなナ・イヌの出演作の中でターニング・ポイントになったのが、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』のオン・ダル役であった。
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とはいえ、このドラマの撮影がスタートした当時、オン・ダルを演じたのはナ・イヌではなかった。俳優のジスが務めていて、第6話まで韓国KBSで放送されていた。しかし、ジスに関して学生時代のいじめ問題が発覚し、彼は降板を余儀なくされた。
代わって指名されたのがナ・イヌだった。すぐに撮影を再開して第7話からナ・イヌが新しいオン・ダルに扮して放送に登場した。このように、彼は全力で第7話以降の出演をこなしていった。
さらに、ビデオ・オンデマンドのサービスのために、第1話から第6話までのオン・ダルの出演場面もナ・イヌに差し替えられた。彼にとって本当に厳しいスケジュールが続いたが、ナ・イヌは最善を尽くして過酷な状況に耐えきった。
こうして『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』は新しいバージョンを完成させた。そこで最初から最後までオン・ダルを演じていたのは、もちろんナ・イヌだ。
注目のドラマで代役を完璧に果たしたナ・イヌ。制作陣から見ても、彼は本当に頼もしかった。しかも、ナ・イヌは天性の明るさを発揮して緊迫した撮影現場を和らげていた。劇中でも、彼が演じたオン・ダルはキム・ソヒョンが扮するピョンガン王女の苦悩を受け止めて、彼女に安らぎを与える雰囲気を作っていた。
オン・ダルを立派に演じきったナ・イヌには、特別な栄光が用意された。
それは2021年12月31日のことであり、KBS演技大賞でナ・イヌは2つの賞を受け取った。1つは新人賞であり、もう1つはキム・ソヒョンと共に受けたベストカップル賞である。こうしてトップクラスの俳優となったナ・イヌは、以後も素晴らしい活躍を続けている。
文=大地 康
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