1999年に生まれたキム・ユジョンが芸能界に入ったのは、わずか4歳の時だった。きっかけは、彼女の1歳の誕生日に写真を母親がインターネットに掲載したことだった。
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それを偶然見た芸能関係者がキム・ユジョンをスカウトしたのだ。それからチャンスを待ちながら、4歳になって子役として映画やテレビに出るようになった。
子役の経験を積み、11歳の時に時代劇『トンイ』で、ハン・ヒョジュが演じた主人公トンイの子供時代を演じた。この時は大評判になって、キム・ユジョンも本当に嬉しかったという。そんな『トンイ』の次に撮影したのが、『九尾狐(クミホ) 伝~愛と哀しみの母~』だった。
当時のことをキム・ユジョンは次のように回想している。
「子役でしたが私なりに1人でシナリオを分析しながら演技しました。おかげで、演技に対する感覚を身につけることができました」
この『九尾狐(クミホ) 伝~愛と哀しみの母~』は時代劇の上に出演時間も多く、撮影も大部分が野外だった。苦労がたくさんあったそうだ。
「本格的な撮影の前に広報用のポスターを撮りましたが、顔全体に特殊メイクをしたから、そこに写っているのが私だと気づいていない人も多かったようです。それだけ大変なメイクでした。なにしろ、メイクだけで7時間もかかったんですよ」
まさか7時間とは……。ここからの話がとても面白い。
「メイクをするときは居眠りをしてはいけないのです。なぜって? まぶたがくっつくからです。それがあまりにもきつかったですね」
本当にメイクが長すぎたので、実際のドラマの撮影の時は1間半くらいのメイクに変えてもらったという。
「本当に大変でしたが、それだけたくさんのことを学びました。なにもかも1人でやりながらどうすればいいのかを考え、それだけ忍耐も強くなったと思います。とても愛着があります」
このように、キム・ユジョンは『九尾狐(クミホ) 伝~愛と哀しみの母~』の撮影当時のことを懐かしく振り返っていた。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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