テレビ東京の韓流プレミアで放送されている『愛はビューティフル、人生はワンダフル』は、1月27日の第42話で、「いかにも韓国ドラマ!」という展開になったが、「突っ込みどころが多すぎる」とニンマリしながらそう思ってしまった。とにかく、ワケありの夫婦の騒動が両家族を巻き込む大騒動に発展していったのだ。
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発端はこういうことだ。夫のジヌ(オ・ミンソク)は仲たがいしている妻のソラ(チョ・ユニ)とのやり直しをめざし、押しかけてソラの実家に謝罪に行く。ジヌの浮気についてソラの父親ヨンウン(パク・ヨンギュ)が激怒していたからだ。
結局、ジヌは土下座までしたのだが、ヨンウンの怒りはおさまらず、謝罪を受け入れてもらえなかった。けれど、ジヌは帰るつもりがなく、ずっと謝罪を続けていた。
そこに現れたのが、ジヌの母親のファヨン(パク・ヘミ)だ。息子が情けなく土下座している姿に我慢ならず、ソラの両親と激しく言い争うようになった。
こうしてソラの家では両家の親を巻き込んだ騒動が真夜中まで続き、収まる気配がまったくなかった。
まさに、ここが「韓国ドラマあるある」だ。
日本のドラマでは考えられない。夫婦の両方の親同士が真夜中でも激しく言い争いをするなんて……。
いかにも、「なにごとも穏便にせず、収まるまで対立を隠さない」という韓国らしい姿なのである。
この騒動を引き起こした張本人がファヨンだ。彼女はインターマーケットの会長を務めているが、「性格が悪く態度が傲慢で欲深い」という人間。これで本当に大企業の会長が務まるのか、という「危なすぎるキャラ」なのだが、こういう存在がドラマを引っ掻き回していくのが韓国ドラマのお決まりだ。
身近にファヨンのような存在がいたら周囲は本当に迷惑するだろうが、ドラマなら、あきれて見ていればいい。そういう意味では、いなくなったら寂しく思えるキャラなのかも。
かくして、『愛はビューティフル、人生はワンダフル』は、後半に入っても収拾がつかない状態が続いていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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