俳優チョ・ジヌン(49)が、過去の不祥事に対する責任を負い、引退を宣言した。
12月6日、チョ・ジヌンは所属事務所を通じて「私の過去の不適切な行為により、信じて応援してくださった皆さまを失望させてしまい、深くお詫び申し上げます」とコメントを発表した。そして「すべてのご叱責を真摯に受け止め、本日をもってすべての活動を中断し、俳優としての道に終止符を打とうと思います。これが、過去の過ちに対して私が負うべき当然の責任だと考えています」と付け加えた。
今回の騒動は、前日に韓国メディア『Dispatch』が報じた内容から始まった。
報道によると、チョ・ジヌンは高校時代に車両窃盗に関与し、少年院で生活していたという主張が提起された。
また、無名時代には暴行事件で罰金刑を受け、飲酒運転の前歴もあったという証言が続いた。さらに、芸名を使っていた理由も、過去を隠す目的だったのではないかとの疑惑が広がり、波紋が大きくなった。
その後、所属事務所SARAMエンターテインメントは同日夜遅くに公式立場を発表し、一部の事実を認めた。
事務所側は「俳優本人に確認した結果、未成年時代に過ちがあったことを把握した」と説明した。ただし「30年以上も前の出来事であり、詳細な経緯を完全に確認することは難しいが、関連する法的手続きはすでに終結している」と付け加えた。
ただし、性暴行への関与疑惑については明確に否定。「性暴行に関連する行為とは無関係であることを明確に申し上げる」と強調している。
また、芸名を使用した理由についても「過去を隠すためではなく、自分自身への誓いとしてより良い人になろうとする決意だった」と説明し、「俳優の真意をご理解いただきたい」と伝えた。
騒動の余波はエンタメ業界にも広がっている。
チョ・ジヌンがナレーションを務めていたSBSの時事番組『犯罪との戦争』は、レコーディング済みの音源を全面的に差し替えることを決定。テレビ局は「すでに放送された第1部についても再調整を進めている」と明らかにした。
さらに、来年放送予定だったtvNの期待作『シグナル』シーズン2も対応に頭を悩ませている。
2016年に人気を博した前作の続編で、チョ・ジヌンは主演としてすでに撮影を終えている状況だが、今回の騒動を受け、編成や後半作業の方向性を調整する可能性が浮上している。
相次ぐ疑惑と議論のなか、チョ・ジヌンは自ら早期引退を選んだ。
彼は「一人の人間として、自分が正しく立てるよう最善を尽くして省みたい。愛し、尊重するすべての方々に感謝するとともに、申し訳ない」と頭を下げた。
(記事提供=OSEN)
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