【『チャングム』の歴史解説】王宮で女官が男性と付き合うと毒殺される?

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テレビ東京の韓流プレミアで6月19日から始まった『宮廷女官チャングムの誓い』。20年前に一世を風靡した韓国時代劇の最高峰作品が再登場しただけに、関心を持っている人も多いことだろう。

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そうして始まった第1話では、ヒロインのチャングム(長今)が生まれる前の話が展開されていた。後にチャングムを産むことになる女官のミョンイ(キム・ヘソン)が登場するのだが、彼女の友人としてハン・ペギョンも出ていた。

彼女は後にチャングムの師匠のハン尚宮(サングン)として重要な役割を果たしていくが、第1話では修業中の身分として出ていた。演じているのはヤン・ミギョンで、彼女はハン尚宮の若き日も同じように演じていたのだ。

なお、女官として忠実に職務を果たしていたミョンイは陰謀に巻き込まれて、王宮の中で男性と付き合いがあったという罪で毒殺されそうになってしまう。当時の王宮はそれほど規律が厳しかったのだろうか。

実は女官は全員が「国王と結婚している」と見なされていた。つまり、女官の立場は「国王の女」だったのである。それゆえ、王宮の中で男性と恋愛をすることは厳禁だった。もしも他の男性と付き合ったら国王に対して不貞を働いたということになり、厳しく処罰された。

ハン尚宮
ヤン・ミギョンは後にハン尚宮を演じた

女官たちの鉄則

ミョンイの場合は、王宮の中で男性から高価な化粧品を贈られた、ということが罪の対象になった。それは王宮のしきたりの中では大いにありうることだ。それでも、『宮廷女官チャングムの誓い』が描いたように、毒殺されるというのはあまりにも過剰な話だった。

とはいえ、疑われないためにも、男性と個人的な関わりを持たないというのが女官たちの鉄則であったことは間違いない。

それにしても、第1話からヤン・ミギョンが女優として登場するというのは嬉しいことだった。彼女は後にチャングムの師匠を演じるのだが、チャングムが生まれる前からヤン・ミギョンの登場シーンがたくさんあるというのは、とても意味のあることだった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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