人気時代劇『トンイ』と『イ・サン』の物語はどのように連結するのか

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『トンイ』というドラマは本当に人気があって、今でも韓国時代劇のベスト1に挙げている人が多い。そんな風に『トンイ』について特別な愛着を持っている人が気になっていたのが、ドラマに出ていたトンイ(歴史的には淑嬪・崔氏〔スクピン・チェシ〕と言われた)の息子は成長したあとにどうなったのか、ということだった。

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『トンイ』ではハン・ヒョジュが誠実に生きるトンイを優しく演じたが、物語の中でも彼女は息子を本当に正しい道に進むように立派に教育していた。そういうストーリーを見ていただけに、トンイの子供の行く末が心配になるのも無理がないことだ。

実は、ドラマで描かれたトンイの息子は大人になってから21代王・英祖(ヨンジョ)になったのである。そのことを改めて指摘されるとびっくりする人も多い。おそらく、頭の中で『トンイ』で幼かった息子と有名な国王の英祖が結びついていなかったのだろう。

史実を順に説明すると、トンイが英祖を産んだのは1694年である。そして、トンイが亡くなったのは1718年。つまり、トンイは息子が24歳になるまで生きていたのだ。

一方、トンイの息子の父親である粛宗(スクチョン)は1720年に世を去っている。それはトンイが亡くなって2年後のことだ。その時は張禧嬪(チャン・ヒビン)が産んだ息子が20代王・景宗(キョンジョン)として即位したが、この国王はわずか4年で亡くなってしまった。

『トンイ』で子供だった英祖は『イ・サン』で老人になっていた

時代劇が描く歴史の連続性

彼には後継ぎとなる子供がいなかったので、異母弟であった英祖が21代王として即位した。

この英祖は大変長生きして、国王としての在位期間は52年間にわたっている。27人いる国王の中では最長であるし、80歳以上まで生きた国王も英祖のほかはいなかった。そういう意味で、英祖は丈夫な身体に産んでくれたトンイに心から感謝すべきだろう。

制作年度で言うと、『トンイ』は『イ・サン』から3年後に作られている。しかし、描かれている時代を見ると『イ・サン』は『トンイ』より70年くらい後の出来事だ。それゆえ、『トンイ』の時に子供だった英祖が『イ・サン』では80歳の老人になっているのだ。こうした歴史の連続性を知ると、時代劇が描く内容をより深く理解することができるだろう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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