日曜日の夜はゆっくりしながら韓国ドラマの傑作を見ると楽しい。
NHKのBSプレミアムで日曜日午後9時から放送されているのが『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』である。主演はパク・ソジュンとパク・ヒョンシク。さらに、ハンサムな若手俳優がたくさん共演していて、とても華やかな展開になっている。
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このドラマでパク・ヒョンシクが演じているのが、新羅(シルラ)の24代王の真興王(チヌンワン)である。この真興王は、弱かった新羅を強国に押し上げていった大王だ。『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』をさらに興味深く見ることができると思うので、今回は真興王について紹介しよう。
真興王が生まれたのは534年だ。この当時の新羅は、敵対する高句麗(コグリョ)と百済(ペクチェ)に押されていて、領土争いで苦境に陥っていた。
わずか6歳で即位した真興王だったが、成人すると持ち前の聡明さを大いに発揮して、どんどん善政を行なっていった。とにかく、戦略を見る目が確かだった。
巧みな外交戦略で領土を徐々に拡大していくと、中国大陸とも良好な関係を築いていって、新羅という国の存在意義を高めていった。
また、真興王は仏教の普及に熱心だったので、新羅でも仏教が大いに栄えるようになった。これは民衆の文化向上に大きく貢献した。
また、『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』にもよく出てくるように、育成組織である花郎を立ち上げて青年たちの成長を大いに促した。やがて花郎は最高の人材機関となり、領土拡大でも大いに成果をあげた。
とにかく、政治的な業績が本当に多かった。彼がいなかったら、新羅が後に三国時代を統一することもできなかったであろう。
しかし、寿命だけはどうしようもなかった。
真興王は576年に亡くなった。享年32歳だった。
あまりに短い人生ではあったが、彼はすべての能力を凝縮させて立派に生き抜いた。そんな偉大な大王を演じているので、パク・ヒョンシクもさぞかし誇りをもって『花郎(ファラン) 希望の勇者たち』に出演したことだろう。
文＝康 熙奉（カン・ヒボン）
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