『100日の郎君様』も史実に基づく?王朝が庶民の結婚に関与は本当か

このエントリーをはてなブックマークに追加

NHKの総合テレビで放送される『100日の郎君様』。とても面白い作品になっているが、そもそも物語の始まり庶民が無理やり結婚を命令されることから始まった。

ドラマの主人公で朝鮮王朝の世子(セジャ)であるイ・ユル(ド・ギョンス)は、王朝に対する反感から多くの無理難題を通してくる。それが、すなわちイ・ユルが世の中を恨んでいる証なのだ。

そんなイ・ユルが急に言い出したのが、独身の庶民が急いで結婚される命令だった。これなども、世子としては最悪の行ないなのだが、庶民の間でも混乱が広がった。

憤慨していたのがホンシム(ナム・ジヒョン)である。

普通に考えれば、ホンシムほどの美女が20代後半まで結婚しないことはありえないことなのだが……。

当時の朝鮮王朝では、女性は10代後半に結婚するのが当たり前なので、ホンシムはよほどの例外だった。

それだけに、朝鮮王朝の急な命令には怒り心頭だっただろう。

実際にも禁婚令というものがあった!!

ただ、歴史を見てみると、朝鮮王朝が庶民の結婚に口出しすることはよくあった。典型的なのは禁婚令である。

たとえば、未婚の世子が結婚するときは、全国の10代前半の女性が禁婚令を強制させられた。

これは、世子に最良のお嫁さん候補を見つけるためであった。

しかし、結婚を控えていた女性たちの間では、無理に結婚を止められるので迷惑だった。ただし、『100日の郎君様』では、禁婚令ではなく結婚令が強制させられた。

いずれにしても、王室が庶民の結婚に口出しした典型例であった。

それでも結婚しなかったホンシム。彼が選んだのが意外な旦那であったが、それがドラマを面白い展開にさせている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事