『王の顔』のユン・ソンシク監督とユン・スジョン作家が10年ぶりにタッグを組んだドラマ『鬼宮(ききゅう)』が、高い視聴率と話題性を記録して有終の美を飾った。
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『鬼宮』は、霊媒の運命を拒む巫女ヨリと、彼女の初恋の相手ユンガプの体に閉じ込められたイムギ・カンチョリが、王家に恨みを抱く妖怪“八尺鬼 (パルチョッキ)”と遭遇し、身体と魂が複雑に絡み合う肉体争奪ファンタジーロマンスだ。ユク・ソンジェ、キム・ジヨン、キム・ジフンらが出演していた。
本作は、ドラマ『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』『最高です!スンシンちゃん』『カクシタル』『大祚榮 -テジョヨン-』などを手がけ、“信頼して見られる演出家”として名高いユン・ソンシク監督と、『王の顔』『傲慢と偏見』などを執筆したユン・スジョン作家が、10年ぶりに再会し共同作業を行ったことでも大きな注目を集めた。
まずユン・スジョン作家は、10年ぶりにユン・ソンシク監督と再び作品を手がけた感想について、次のように語った。
「『鬼宮』の放送が決まってからも、数か月間は演出家が決まらず、とても不安だった。しかしそのタイミングでユン・ソンシク監督が演出を引き受けてくださることになり、以前私が共同執筆した『王の顔』を通じて監督の実力はよく知っていたので、“うまくいくだろう”と思った」
続けて「一緒に作業を進める過程はとてもスムーズだった。監督は私が描こうとしたストーリーの方向性を尊重してくださり、会議やアイデアのやり取りを通じて、より完成度の高い脚本に仕上げることができた」と感謝を述べたのだった。
ユン・ソンシク監督も「ユン作家とは10年ぶりの再会だったが、ドラマに対する視点が似ていたため、コミュニケーションがとても円滑だった。特に『鬼宮』では、ユン作家の企画意図や初期台本への共感を土台に、現実的かつ具体的なアイデアを加える形で作業を進めた」と振り返った。
さらに「企画意図やストーリーの構成についてはほとんど意見の違いがなかったため、キャラクターの細かな設定やアクションにおけるファンタジー的な要素について多く議論した。互いのアイデアをうまく受け入れ、発展させられる効率的で生産的なやり取りができたので、作業中は常に快適で楽しかった」とも語った。
このような抜群のコンビネーションの成果だろう。韓国の民放テレビ局SBSで放映された『鬼宮』は、初回から全国視聴率9.2%(ニールセンコリア調べ)という高い数字でスタートした『鬼宮』は、最終回で11%を記録し、大きな支持を得て幕を閉じた。10年ぶりの再会は、見事に成功を収めたのである。
なお、日本ではLeminoで『鬼宮』が独占配信中だ。
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