女優コ・ユンジョンがNetflixシリーズ『いつかは賢いレジデント生活』にまつわる裏話を明かした。
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先日、韓国・ソウル某所では『いつかは賢いレジデント生活』に主演したコ・ユンジョンの合同インタビューが行われた。
最終回を控えていたこの日、コ・ユンジョンは「とにかく名残惜しい。あっという間に終わってしまった気がする。そんなに多く撮影していない気がするのに、終わったと聞くとやはり寂しい。クランクアップの日にも『これでお別れか』と思って名残惜しかったが、今になって本当に終わったんだという実感が湧いてきた」と感想を語った。放送までに時間がかかったことについては、「だからこそ別れを二度経験したような気分」とし、「最後の撮影日に『またね』って言って別れたけれど、撮影が終わってから1年経って作品を見返すと、ストーリーも細かくは覚えていなくて。ドウォン(演者チョン・ジュンウォン)との関係がどうなったか、どの回で結ばれたのかも思い出せず、視聴者の立場で楽しく見られた」と笑った。
現実の医療界でストライキが行われている最中にドラマが放送されたことに対し、「現実とかけ離れている」といった批判もあった。
コ・ユンジョンは「よりによって私のキャラクターは『辞める』が口癖で…」と慎重に切り出し、「でもドラマを見ていただければ分かる通り、この作品は1年目で未熟だったレジデントたちが少しずつ成長していく物語。もちろん反応は気になっていたし不安もあった。でも、久しぶりに共演者に会えて嬉しく、未熟なキャラクターの成長物語に注目すれば、きっと受け入れられると思っていた。最初に台本を読んだときから、レジデントの話というよりは、『まだ医者っぽくない人たち』の物語のように感じていたので。だからそこまで心配はしていなかった」と語った。
演技面での裏話も披露している。
医療用語のセリフに苦労はなかったかと聞かれると、「難しかったけど、教授役の方々のほうがよほど大変だったと思う。私たちは1年目の設定なので、むしろ不慣れな演技が求められた。うまく言えてしまうと監督から『もう一回』とディレクションを受けた。だから逆にそれほど難しくはなかった」と振り返った。
劇中で1年目レジデントのオ・イヨン役を演じ、“疲れた顔”も見せたコ・ユンジョンだが、視聴者からは「それでも可愛い」という声も上がった。
これに対し、「私もモニタリングして驚いた。1~2話あたりは色補正も入っていた。確か現場ではリップを塗ってなかったはずなのに、画面では濃く見えたりした。あの時期は私も少し残念。濃く見えたら薄く、逆にやつれて見えすぎたら少し補正するという、バランスを取る工程があった」と説明した。
また、「初日はイヨンが『病院に身を置こう』という覚悟で行ったわけではなく、『気に入らなければすぐ辞めよう』という気持ちで行ったので、しっかりメイクしていた。でもその日の延長で手術室のシーンにもつながっていて、そこでのメイクに違和感が出たと思う」とし、「私なりに髪をぺたっとさせてムースをつけたり、目の下のクマメイクもしたのだけれど、今思うとうまく表現できなかったかもしれない。メインキャストだったからこそ、きれいに映ってほしいという思いもあってレフ板を当ててもらっていたので、メイクが飛んでしまったようだ。もう少し賢い女優にならなきゃダメかもしれない」と笑いながら語った。
大きな反響を呼んだチョン・ジュンウォンとのロマンスについても触れ、「全く予想していなかった。みんなから『ク・ドウォンとオ・イヨンがあんなに盛り上がるとは!』って言われた。脚本家の方々も驚いていた。ロマンスはある程度は通じると思っていたけれど、ここまでとは思わなかった」と打ち明けた。
彼女なりの「イヨンとドウォン」の関係性についても語った。
「1年目の時は、先輩がヨーグルトにストローを挿してくれるだけで惚れるって言われている(笑)。小さな慰めや応援が、より大きく感じられるようになる。ミョン・ウノン先生に誤解されていたときに、ク先生が落ち着いて助けてくれたこともあるし、それだけで十分惹かれるきっかけになった」
ロマンス中心の反応に対する物足りなさはなかったのかという問いには、「『いつレジ』自体が、まだ“賢くない”1年目たちの話。だから本格医療ドラマとしての評価はあまり期待していなかった。長いストーリーの中で、少しずつ成長していく姿を描こうとしていたので、むしろ物足りなさはなかった。ロマンスとして反応があったのも、それはそれで嬉しかった」と明かした。
現場での共演者たちとの呼吸について聞かれると、「本当に作品を見ているようだった。先輩たちにとっては、遥か後輩が一緒にいるわけで、ミスを見せたくないという気持ちもあったと思う。でもミスしても『もう一度お願いします』とすぐ切り替えて、恥ずかしがらずに臨む姿が格好良かった。演技に入る瞬間、空気が変わるような感じがして、本当にすごいと思った」と振り返った。
特にソ・ジョンミン教授役のイ・ボンリョンへの尊敬を表した。
「イ・ボンリョン先輩とは『Sweet Home -俺と世界の絶望-』のときにお会いしたけれど、その時は一緒のシーンがなく、挨拶しかできなかった。今回キャスティングを聞いてすごく嬉しかった。私は現場で先輩方に親しげに接するのが得意ではなくて、仕事しに来てるのに迷惑かけたくない、って思ってなかなか話しかけられない。だから仲良くなれたという自信もなかった。でもクランクアップの日、他の場面では泣かなかったのに、ソ教授とのラストシーンでは涙が止まらなかった。現場でも劇中でも、関係性が似ていた気がする。すごく親しいというより、私が尊敬し、ついていきたいという気持ちが強かった。それであの場面はとても辛かった」と回想した。
作品以外の率直な思いも語られた。
「女優コ・ユンジョンとして生きるのはどうか?」という質問に、「楽しいと思う」と答えたうえで、「私は恋愛でも仕事でも、一度ハマると一生懸命になっちゃうタイプ。今は仕事に夢中な状態かも。『社長さんが喜んでるでしょうね』って言われたけど、確かにそうかもしれない」と笑った。
また、「かわいい」という評価については、「外見で得をしている面は確かにある。演技が下手だと言われるよりは、かわいいと言われるほうがマシだと思う。だからむしろありがたい」としつつ、「自分でもメイクやスタイリングが仕上がった姿を見て、『かわいいな』って思うことがある」と話して笑いを誘った。
そして「でも実際、面と向かって“かわいい!”って言ってもらえることって案外いない。『○○が言ってたよ』みたいに伝え聞くことはあっても。今日はたくさん言われたので、もうそろそろ十分です(笑)」と冗談まじりに締めくくった。
最後に『いつかは賢いレジデント生活』シーズン2について聞かれると、「できたらいいなとは思っている。でも、未熟だった1年目の話が中心だったので、私たちが2年目になるとまた新しい1年目の話をする必要があるのでは。私は半々くらいの気持ち。早く『賢く』なってほしい気もするし、まだゆっくり成長していってもらって、シーズン2が出たら嬉しい気もする。『賢い医師生活』シーズン3に私たち4人がカメオ出演するのも良い気がする」と笑った。
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