【年末年始・映画特集】美しい衣装で彩られた人間ドラマ『尚衣院-サンイウォン-』

2020年12月27日 スペシャル #時代劇映画
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日本をはじめとするアジア各国で韓流ブームが起きる前から、韓国国内で人気スターとして映画界を牽引していたハン・ソッキュ。

日本では1999年の『シュリ』によってその名が知られるようになったが、そんなハン・ソッキュが『シュリ』から10数年経った2014年に主演した映画が『尚衣院-サンイウォン-』だ。円熟味を増したその演技力は、本作でも余すことなく発揮されている。

共演は人気俳優コ・ス。端正なルックスはもちろん、近年は『オクニョ』などを通じて日本でも人気を得ている。

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ふたりの共演は、原作者の東野圭吾も絶賛した映画『白夜行-白い闇の中を歩く-』以来2度目。韓国での舞台挨拶の際にハン・ソッキュは「5年ぶりだが共演できて本当によかった」と語っていた。ハン・ソッキュの安定感とコ・スの新境地。再び息を合わせたふたりの名優に注目したい。

また、韓国公開時にキャストとともに注目を集めたのは、作品を彩る衣装と美術だった。

『尚衣院‐サンイウォン‐』は歴史ものであるが、いわば朝鮮時代のファッション・アパレル業界を舞台にした作品でもある。そんな視点で見れば、歴史を敬遠しがちなファンにとっても間口の広い作品となっている。

映画『尚衣院-サンイウォン-』(写真= © 2014 WAW PICTURES All Rights Reserved.)

【ストーリー】王室専属の衣類担当機関で起きる深い人間ドラマ

尚衣院とは、朝鮮王朝時代における王室専属の衣類、装身具を製作・管理を担当する機関。“宮殿の宝箱”とも呼ばれ、伝統を守る職人ドルソクの下、美への追求をもって国家の威信を守っていた。

一方、天才職人ゴンジンは先鋭的なデザインを生み出し巷にその名を轟かせていた。ある日、王妃が誤って王の衣装を燃やしてしまう事件が発生。王妃によって王宮に招かれたゴンジンは名声を獲得していく。

自分とは正反対のアプローチで成功を収めるゴンジンへの嫉妬と焦りから、ドルソクは彼を陥れようと画策するのだが……。

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