朝鮮王朝時代の中期、逃亡した奴婢を追って捕まえる職業だった“推奴(チュノ)”をテーマにしたアクション時代劇。
歴史上で、“推奴”が実際に実在したのかは定かではないが、実際に逃亡する奴婢がいたとすれば、それを追う職業も存在したのではないかというのを想定して描かれたドラマだ。
主人公の推奴イ・テギルを演じたのはチャン・ヒョク。そして奴婢として追われる身にある元武将、ソン・テハをオ・ジホが好演した。彼らの驚くほどに鍛え抜かれた肉体美も同作品のみどころの一つだ。
また、そんな肉体美を披露しながら繰り広げられる数々のアクションシーンも見逃せない。ときにスローモーションが導入されることで、俳優の細かい表情や動きにより臨場感が増した。
男性陣だけではない。女優のイ・ダヘがヒロインのオンニョン役に扮し、テギルに一途な恋を寄せる女性を好演した。
テギルとテハ、オンニョンが繰り広げる切ない恋模様もどんな結末を迎えるのかという点も楽しみの一つ。2010年の韓国放送時、最高視聴率は35・9%を記録したヒット作だ。全24話なので、集中的にイッキ見することも可能だろう。
17世紀の朝鮮王朝中期。両班(ヤンバン)の家に生まれたテギル(チャン・ヒョク)は、召使いで奴婢のオンニョン(イ・ダヘ)と密かに愛し合っていた。
しかし、奴婢の身分に嫌気がさしていたオンニョンの兄クンノム(チョ・ジェファン)の放火で、テギル一家は没落してしまう。
テギルは自分をこんな目に遭わせたクンノムとオンニョンを捜し回るうちに、奴婢を追う“推奴”になっていた。
一方、かつて朝鮮最強の武将と呼ばれたソン・テハ(オ・ジホ)は、武将で友人のファン・チョルン(イ・ジョンヒョク)の裏切りで奴婢になってしまった。
そして、オンニョンは両班の身分をお金手買って、ヘウォンとして成長していた。
ある日、「丙子胡乱(ピョンジャホラン)」の際に清国に人質として捕えられ苦労を共にした昭顕世子(ソヒョンセジャ)からの手紙がテハのもとに届く。
それを見たテハは昭顕世子の息子イ・ソッキョン(イ・ジヌ)を朝廷の陰謀から守るために逃亡奴婢となることを決意する。
そして、逃亡するテハは、推奴のテギルに追われることに。そしてテハは同じく逃亡中のテギルの初恋の相手ヘウォンと出会い、行動を共にすることになるのだが…。
構成=韓ドラ時代劇.com編集部
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