光海君と悲劇の王女・貞明公主の波乱万丈を描いた『華政』【名作劇場】

このエントリーをはてなブックマークに追加

ドラマ『華政(ファジョン)』は、人気俳優チャ・スンウォンの時代劇初挑戦作として知られる。

チャ・スンウォンが演じた朝鮮王朝・第15代王の光海君(クァンヘグン)は、映画『王になった男』でイ・ビョンホン、『火の女神ジョンイ』でイ・サンユン、『王の顔』でソ・イングクが扮した韓ドラ時代劇の定番人物だ。

歴史上ではクーデターで王位を追放される暴君とされるが、近年では在位中の善政が認められており、再評価が必要な王ともされている。

数々の名優が演じ、その度にイメージを変化させてきた光海君を、長身で印象的な顔立ちのチャ・スンウォンがどうアプローチしていくかに注目が集まった作品だ。

(写真=『華城』韓国ポスター)​​​​​​

ヒロインのファイこと貞明公主(チョンミョンコンジュ)を演じたのはイ・ヨニ。

『九家の書』で神獣と恋に落ちる女性を演じ、長らくついて回った演技力不足のイメージを払拭した。そんな彼女が本作では、王女として生まれながら、生きるために身分も女性であることも隠し、復讐心を胸に抱える難しい役どころを熱演。

ちなみに本作内で貞明公主は、日本の鉱山で労働する姿が描かれるが、まったくのフィクションだ。ただしドラマほどではないとしても、彼女は幽閉されるなど苦労の連続であったことは間違いない。

また、光海君をクーデターで廃位に追い込み、新たに王位につく綾陽君(ヌンヤングン)に扮したのはキム・ジェウォンだ。〝キラースマイル〟が特徴的なキム・ジェウォンだが、本作では、独特の甘い微笑みはほとんど見ることができない。

自身初となる悪役に挑戦し、チャ・スンウォン演じる光海君と、激しく対立していく。はたしてその結末は……。

【あらすじ】貞明公主を守ると誓い即位した光海君だが…

豊臣秀吉が朝鮮に侵攻した壬辰倭乱(イムジンウェラン)から10年。光海君は王位後継者(世子)として昌徳宮(チャンドククン)の整備を急いでいる。

しかし、父である王・宣祖(ソンジョ)からは側室の子として忌み嫌われ、不遇の日々を堪えしのんでいた。異母妹で、まだ幼い王女の貞明公主の笑顔が慰めだ。

やがて宣祖が突然崩御する。世継ぎを正式に決めないまま宣祖が崩御したことにより、朝廷では水面下の動きが活発に。

そして、王位継承の決定権は正室である仁穆大妃(インモクテビ)に委ねられた。

仁穆大妃は息子の永昌大君(ヨンチャンデグン)を王位に就かせる教旨を書くものの、貞明公主と永昌大君を守ると誓う光海君を信じる。そして光海君が15代王として即位した。

そんななか、先王にも仕えた尚宮のキム・ゲシとイ・イチョムの画策で、永昌大君、そして貞明公主は亡きものとされてしまう。光海君は号泣する。

しかし、貞明公主は生きており、生きるために日本の長崎の鉱山で働いているのだが……。

前へ

1 / 1

次へ

関連記事


RANKINGアクセスランキング

写真


注目記事