チョン・ジヒョン×カン・ドンウォン共演のDisney+『北極星』はどんなドラマ?

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『北極星』はDisney+「スター」で配信されている壮大なドラマである。舞台は南北朝鮮という緊張と希望の入り混じる土地であり、政治スリラーと燃えるようなロマンスが絡み合い、息を呑むような物語が展開する。

【写真】デビュー当初みたい…チョン・ジヒョンが大胆イメチェン!

中心にいるのは、韓国初の女性大統領候補ソ・ムンジュ(演者チョン・ジヒョン)と、北から命を賭して亡命したペク・サンホ(演者カン・ドンウォン)の2人である。異なる運命を背負うふたりは、避けがたい宿命に導かれるように出会い、禁断の愛へと沈み込んでいく。

ムンジュはもともと国際舞台で注目を浴びた才媛の外交官であった。しかし、平和統一を訴える演説の最中に夫が銃弾に倒れるという痛ましい悲劇が起こり、その瞬間から彼女の人生は激しく軌道を変える。

夫の志を受け継ぐため、そして背後に潜む巨大な陰謀を暴くために政界へと飛び込むのである。だが、その決断は彼女を新たな標的とし、次々と迫り来る脅威に命を賭けて立ち向かわねばならなくなる。

その危機のただ中に現れるのが、正体を覆い隠す謎の男サンホである。彼はかつて特殊任務に身を投じたエリートでありながら、国を捨てた脱北者として数々の影を背負っていた。

『北極星』
(写真=Disney+)

スケールの大きい物語

彼はムンジュを守る護衛となるが、その胸の奥底には誰にも明かせぬ秘密が潜み、彼女との関係は単なる主従を超えて深まりゆく。しかし、その愛は国家の枠組みに抗う許されざるものであり、ふたりの運命は常に危うい綱渡りの上にあった。

『北極星』は単なる政治劇ではなく、鋭いサスペンス、胸を打つロマンス、そして迫力のアクションが巧みに織り込まれた重厚な作品である。

銃撃事件の黒幕、南北を揺るがす陰謀、そして愛と信念が交錯する物語は、観る者を片時も離さない。さらに見逃せないのは主演2人の初共演である。

圧倒的な美しさと気品を放つチョン・ジヒョン、そしてカリスマ的存在感を纏うカン・ドンウォン。ふたりが織りなす切なくも力強い演技は、キャラクターに血肉を与え、視聴者の心を深く揺さぶる。

脚本を手掛けた『親切なクムジャさん』『渇き』『お嬢さん』『別れる決心』などで名声を築いたチョン・ソギョン作家は、人間の心の奥底を鋭利に描き出す筆致で、国家の運命と個人の愛を絡めた壮大な叙事詩を紡ぎ上げた。

放送前から高まった期待は必然であり、実際に物語はスケールの大きさと繊細な心理描写を兼ね備えている。

『北極星』は、朝鮮半島を覆う不安と希望の狭間で、人間が抱く愛と恐れ、信念と裏切りを鮮やかに映し出すスペクタクル・ロマンスである。

禁じられた愛は果たして国境を越えられるのか、それとも歴史の荒波に飲み込まれてしまうのか。視聴者は彼らの選択に息を呑み、その行方を最後まで見届けずにはいられないだろう。

◆『北極星』概要

放送年:2025年
出演者(役名):チョン・ジヒョン(ソ・ムンジュ)、カン・ドンウォン(ペク・サンホ)、イ・ミスク(イム・オクソン)、イ・サンヒ(ヨ・ミジ)、チュ・ジョンヒョク(パク・チャンヒ)
監督:キム・ヒウォン(『カネの花~愛を閉ざした男~』『王になった男』『ヴィンチェンツォ』『涙の女王』など)、ホ・ミョンヘン(『犯罪都市』シリーズなど)
脚本:チョン・ソギョン(『親切なクムジャさん』『サイボーグでも大丈夫』『渇き』『お嬢さん』『別れる決心』など)
配信情報:Disney+の「スター」で配信中

文=大地 康

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