韓国ドラマ『賢い医師生活』のシン・ウォンホ監督と脚本家イ・ウジョンがクリエイターとして参加したスピンオフ作『いつかは賢いレジデント生活』(Netflixで配信)が、長らくの放送見送りを経てついにベールを脱ぐ。
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ただ、作品の放送延期を招いた医療界のストライキは依然として続いており、関係者の懸念は拭いきれない。
4月12日より放送開始される『いつかは賢いレジデント生活』は、『賢い医師生活』の世界観を引き継ぎ、産婦人科の若き研修医たちのリアルな日常と友情を描く。
公開を目前に控えた10日、制作発表会に出席したクリエイターのシン・ウォンホ監督は、「本来であれば、私は今ここにいなかったはず。演出を担当した後輩たちが前面に出るべきだが、現場の保護者として私が顔を出すことになってしまった」と複雑な胸中を明かした。
さらに、「正直、不安だった。台本を作って撮影に入ってから、このような事態が起きた。(ストライキの)終息の目処も立っておらず、今も分からない。私たちが心配したのはただ一つ。視聴者の皆さんが、この若者たちの美しい物語を純粋に楽しめるかどうかだった」と述べ、放送延期の決断に至った経緯を語った。
当初は昨年中の放送を予定していたが、医療ストライキを理由に慎重な調整が続き、今月にずれ込んだという。
「作品をつくって届けるところまでが我々の役目。あとは視聴者の判断に委ねるしかない」と、シン監督は冷静な姿勢を示した。
1年以上にわたる待望の新作として注目される本作は、過剰な説明を避け、あくまで視聴者の判断に任せる方針だ。
最近では、医療ドラマ『トラウマコード』(Netflix)がリアルとファンタジーの絶妙なバランスで好評を博し、チュ・ジフンとチュ・ヨンウの共演によるケミストリーも手伝い、シーズン2を求める声が高まっている。
一方、先日最終回を迎えたDisney+の『ハイパーナイフ 闇の天才外科医』は、スリラーとメディカルを融合させた異色の作品として注目を集めた。尊敬していた師匠によって人生を狂わされた主人公・セオクを演じたパク・ウンビンの迫真の演技が光り、視聴者の高い評価を受けた。
こうした医療ドラマの追い風を受けて、いよいよ『いつかは賢いレジデント生活』が出撃する。
実際の医療現場が混迷を極める今、ドラマの中だけでも希望ある成長物語が描かれることに期待が集まっている。
はたして、現実の重苦しさを乗り越え、次なるヒット作になれるか。ドラマファンと業界の注目が集まっている。
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