500億以上の製作費が投入された『星がウワサするから』が最悪のエンディングを迎えた。
tvN土日ドラマ『星がウワサするから』は、2月23日に放送された最終回をもって幕を閉じた。視聴率調査会社ニールセンコリアによると、第16話の全国視聴率は2.6%を記録し、前回より0.8%ポイント上昇したものの、自己最高視聴率を更新することはできなかった。
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この日の放送では、イブ・キム(演者コン・ヒョジン)が宇宙でコン・リョン(演者イ・ミンホ)の子を出産した。
イブ・キムは出産直後、骨盤骨が折れていることを知ったが、これをコン・リョンには伝えなかった。宇宙では外科手術が不可能だったためだ。結局、イブ・キムは出産からわずか一日でこの世を去った。
コン・リョンはイブ・キムと自分の子どもを守るため、宇宙ステーションの産婦人科医として残った。しかし、長い宇宙生活の影響で視力を失い、再び歩けない身体となってしまった。
さらに放送の終盤、コン・リョンは「一日中、星が足の裏に百回はキスしてくれた。イブは多くのことをしてくれた。宇宙は墓でもあり、子宮にもなってくれた。さようなら、イブ。また会おう」とナレーションを残した。
初回放送から続いていた『星がウワサするから』の子宮云々の表現は、最終回にまで及んだ。
視聴者の反応も冷酷だった。人類初の無重力妊娠・出産という展開に共感を得られなかったのはもちろん、国内初のスペースオフィスドラマという名目でスタートした際に登場した卵子、精子、交尾、セックス、妊娠といったテーマが、結局最終回まで続いたという声が上がった。
『星がウワサするから』は放送初期から、突如としてコン・ヒョジンとキム・ジュホン、イ・ミンホとハン・ジウンのベッドシーンが続き、ドラマが何を伝えたいのか疑問を抱かせた。
セックス、卵子、精子、妊娠といった表現が繰り返され、第6話にしてようやく主人公たちが生命倫理に対する価値観の違いで衝突する姿が描かれ、劇の没入度を引き上げたものの、すでに視聴者の関心は離れていた。
さらに、産婦人科医であるコン・リョンが「セックスして妊娠させるのは俺の専門だ」というセリフを言ったり、イブ・キムが実験体を見ながら「これで治療されたから、セックスと妊娠ができるようだ」「セックスしましょうか?」といったセリフを口にする場面もあった。
セックスよりも交尾、交配という言葉のほうが適している状況にもかかわらず、わざわざコン・ヒョジンとイ・ミンホがセックスという単語を口にするのは非常に不自然であった。
特に、難解なストーリーはここで終わらず、お互いに恋人がいるにもかかわらずベッドシーンが登場したり、イブ・キムを捨てた実母が実はコン・リョンの養母だったという設定が出てきたりしたことで、視聴者たちは完全に背を向けた。
感情の流れが不親切に続き、母性を過剰に神聖化する構成が批判される中、最終回で出産を終えたイブ・キムが一日で死亡するという展開に、視聴者のため息は大きくなっている。
500億ウォンを投資され、ドラマ『パスタ~恋が出来るまで~』『嫉妬の化身~恋の嵐は接近中!~』を手掛けたソ・スクヒャン作家と、『ボーイフレンド』『サイコだけど大丈夫』のパク・シヌ監督が力を合わせた作品の結末がこのように終わるとは。
ドラマの失敗作がないことで有名なコン・ヒョジンと、韓流スターのイ・ミンホが久々にブラウン管に復帰した作品の締めくくりがこれだとは。始まりからエンディングまで、視聴者の心を掴むことに失敗してしまった。
(記事提供=OSEN)
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