俳優チェ・ミンシクが映画『破墓(パミョ)』に続く次回作を慎重に検討する中、ドラマ『最後列の少年』への出演を決めた。
韓国メディア『OSEN』の取材によると、チェ・ミンシクは『最後列の少年』の脚本を受け取り、前向きに検討した末、最近出演を決定したという。
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これについて、制作会社カカオエンターテインメントの関係者はOSENに対し、「チェ・ミンシク俳優が『最後列の少年』のキャスティングを提案され、前向きに検討中」と公式見解を明らかにした。
『最後列の少年』は、スペインの作家フアン・マヨルガによる戯曲で、昨年末に韓国内で演劇として初めて紹介された作品だ。
物語は、文章を書くことに憧れながらも、敗北感と無力感に陥り、何の変哲もない日々を送る国文学科教授ムンオがある日、いつも教室の最後列に座っていた生徒イガンの文章を読んで魅了されることから始まる。イガンの文章に引き込まれるほど、ムンオは忘れかけていた自身の情熱や欲望に直面し、次第にイガンの文章の世界に閉じ込められ、ある事件に巻き込まれていく。
チェ・ミンシクは劇中、作家としてはたった一冊の本を出しただけの “失敗した小説家”であり、国文学科の教授であるムンオを演じる。
若い頃、自身の小説に対する同期の辛辣な評価を忘れられず、それ以降、文章を書くことができなくなったムンオは、名門大学の国文学科教授としてまともな文章すら書けない学生たちに失望し、嫌悪感を抱えながらも、何かを成し遂げることなく生きている。
そんなある日、教え子のイガンが書いた文章を読み、優れた弟子を育てたいという欲望が芽生える。イガンに本格的な文章指導を提案し、彼の作品を見始めたムンオは、やがてイガンの文章に引き込まれ、自らも驚くような逸脱を経験することになる。
チェ・ミンシクは、2022年12月に公開されたディズニー+オリジナルシリーズ『カジノ』で、25年ぶりにドラマ出演を果たした。デビュー以来、一貫して映画に専念してきたが、グローバルOTT作品に挑戦し、話題を集めた。
また、昨年2月に公開された映画『破墓』は韓国で観客数1,191万人を動員し、オカルトジャンル史上最高記録を樹立した。
今回の『最後列の少年』は、チェ・ミンシクが『カジノ』(2023年)以来、再び選んだドラマ作品であり、どのような演技と新たな顔を見せるのか、期待が高まっている。
一方、『最後列の少年』の脚本は、映画『人魚姫』を脚色したチャン・ミョンウ作家が手がけ、演出は『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』『私たちのブルース』のキム・ギュテ監督が担当する。
また、カカオエンターテインメントとGTistが共同制作に乗り出し、年内の撮影開始を目指して準備中だ。全6話構成で制作され、配信プラットフォームは未定のまま協議が進められている。
(記事提供=OSEN)
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