Netflixシリーズの『トラウマコード』が大ヒットしている。主役を演じているのはチュ・ジフンで、彼が天才的な外科医のペク・ガンヒョクに扮している。この男は破格の人間性を持っており、大学病院の重症外傷センターのリーダーとして型破りのスケールで仲間を率いていく。とにかく行動力が凄まじい。
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戦乱の中東でバイクを疾走して必要な医薬品を運んだり、ヘリコプターからロープで降りて救難場所に向かったり……。やることが恐ろしくスリリングだ。そんな男をチュ・ジフンが颯爽と演じている。
振り返れば、彼が大ブレイクしたのは2006年だ。大人気を誇った『宮 -Love in Palace-』で一気にスターになった。このラブコメでチュ・ジフンが演じたのは皇太子シンの役だった。そして、物語は「もしも現代韓国に王室が残っていたらどうなったか」という仮定に基づいていた。
原作は大人気の少女漫画だったので、ドラマ自体もファンタジーな輝きに満ちていた。主人公の皇太子シンは、皇帝となっている父が大病を患っていたので、なんとしても結婚しろと命じられた。
そこで、彼は隠れて付き合っていたヒョリン(演者ソン・ジヒョ)にプロボーズしたのだが、断られてしまった。やむなく、祖父同士があらかじめ決めていた婚約者のチェギョン(演者ユン・ウネ)と結婚することを承諾させられる。
チェギョンも借金を抱える家族のために仕方なく結婚に応じたのだ。こうして王室で初めて民間出身の皇太子妃が誕生することになった。
メインキャストのシン、チェギョン、ヒョリンたちは現役の高校生という設定だった。それゆえ、厳かな王室の暮らしと賑やかな学校生活が対照的に描かれていて、さらには、王室内の権力争いや隠された親同士の恋などもドラマを賑わせていた。その中で、シンの皇太子ぶりが鮮やかだった。
それにしても、19年前のチュ・ジフンは本当に若々しかった。彼も今や貫禄タップリとなり、『トラウマコード』でスーパーヒーローとしてハチャメチャに活躍している。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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