韓ドラは本数があまりに多いので、つい見逃してしまう名作が何本もある。それを発見するたびに「こんな隠れた名作があったとは」と感心してしまうが、今回も厳選した3本を絶対的に推薦したい。まだ見ていない人はぜひ飛びついてください。
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●『カーテンコール』(2022年・KBS)
出演者(役名)/ハ・ジウォン(パク・セヨン)、カン・ハヌル(ユ・ジェホン)、コ・ドゥシム(チャ・グムスン)、クォン・サンウ(ペ・ドンジェ)
序盤のエピソードで涙腺崩壊だ。朝鮮戦争で夫と我が子と離れ離れになってしまったグムスンは、韓国で一生懸命に働いて巨大ホテルグループ「楽園」を作り上げた。それでも、いつも海を見ながら夫と子供がやってくる場面を夢見ていた。それゆえ、象徴となる一流ホテルも海沿いに建っている。
そんなある日、孫が訪ねてくる。感激するグムスン。しかし、それは秘書が連れてきた偽者だった。こうした設定の『カーテンコール』。海は、待望の人がやってくる希望の場所として描かれているのだが……。ホテル経営をまかされたセヨン(ハ・ジウォン)の奮闘ぶりも心地よい。
●『美男堂の事件手帳』(2022年・KBS)
出演者(役名)/ソ・イングク(ナム・ハンジュン)、オ・ヨンソ(ハン・ジェヒ)
ソ・イングクが演じる飛び抜けたキャラが痛快だ。彼が扮する男巫(パクス)のナム・ハンジュンはケタ違いの透視力を持っていて顧客から人気を博している。しかし、悪行を繰り返す男を警察署から釈放させる役回りもしており、強く反発したのがハン・ジェヒ(オ・ヨンソ)だ。
彼女は「ハン鬼」と称されていて、身近の凡人刑事とは捜査能力が違いすぎる怪物刑事である。こうして男巫と女性刑事の壮絶でユニークな闘いが続くが、謎めいた展開も待ち受けていてゾクゾクするほど先が読めない面白さがある。
●『コクドゥの季節』(2023年・MBC)
出演者(役名)/コクドゥ(キム・ジョンヒョン)、ケジョル(イム・スヒャン)
ファンタジーとペーソスが融合した大人の寓話ドラマである。999年前に究極的な悲恋で死んだ令嬢と武士。男は人間に天罰を下す死神コクドゥ(キム・ジョンヒョン)となって現代社会の医師に乗り移っていく。そして、何をやってもうまくいかない女医ケジョル(イム・スヒャン)から愛のメッセージを受けることができれば苦しみから解き放たれる。
ケジョルこそが999年前の令嬢の生まれ変わりだからだ。新薬開発で金儲けをたくらむ悪党と闘いながら自分のミッションを果たそうとするコクドゥ。彼とケジョルの「時空を超えたロマンス」に胸がときめく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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