シンデレラになれるのは女性だけではない。韓国の芸能界では「一夜明けたら超有名になっていた!」というシンデレラ男優がときどき誕生する。今で言えば、まさにビョン・ウソクが『ソンジェ背負って走れ』によって華麗な大ブレイクを果たしている。
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彼は1991年10月31日に生まれている。2014年にモデルとしてスタートし、2016年にドラマ『ディア・マイ・フレンズ』で俳優デビューを果たした。
2020年には『青春の記録』でパク・ボゴムと共演しており、ビョン・ウソクは人気の芸能人に扮していた。以後も、『花が咲けば、月を想い』『力の強い女 カン・ナムスン』などに出演しており、さらには、映画『20世紀のキミ』でキム・ユジョンと共演してピュアな存在感を見せていた。
それでも、中堅の俳優の1人にすぎなかった。ところが、今回は『ソンジェ背負って走れ』の世界的な大ヒットによって、韓国で一番「旬」な俳優となった。まさに「シンデレラ」だ。ドラマの放送が終わった後も、各国を訪問して凄まじい歓声を浴びている。
このようにプロフィールを書くと、いかにも順風満帆な俳優人生だと思われるかもしれないが、決してそうではなかった。彼には、「またオーディションに落ちた」というトラウマがとても多かったのだ。
実際、2016年に俳優としてのキャリアをスタートさせてからは、辛い日々がかなりあった。オーディションに落ちて電車で涙を流すことも一度や二度ではなかった。何よりも、精神的なショックが後を引きずることが悲しかった。
けれど、どんなに落ち込んでも「10年はやってみよう」と心に決めていた。その間、自分を信じてひたすら前を向いた。
やがて「信じる力」が実を結んだ。デビューしてから9年目になって、ビョン・ウソクは『ソンジェ背負って走れ』で大成功を勝ち取った。彼は決して運命論者ではないが、多くの人に支えられて今の自分がいることを決して忘れていない。
そして、これからは別格のステージを歩いていくことになる。
文=大地 康
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