熱気冷めない『涙の女王』主人公を除いて一番愛すべきキャラは?

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ドラマが終了したあとも話題が尽きずにシンドロームを巻き起こしている『涙の女王』。究極のラブロマンスを展開したヘイン(キム・ジウォン)とヒョヌ(キム・スヒョン)は、主人公として最高の相性を見せていた。このドラマの成功は、主役2人を抜きにしては語れない。

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しかし、主役だけでドラマを作れないのも確かだ。むしろ、『涙の女王』は脇役たちの活躍が本当に目立っていた。そういう観点から主役以外で愛すべきキャラを探すと、最も好意的に視聴者に受け入れられたのは、ヒョヌの母親のボンエ(ファン・ヨンヒ)ではないだろうか。

彼女は、龍頭里(ヨンドゥリ)の里長をしていたペク・ドゥグァン(チョン・ベス)の妻として、立派に3人の子供たちを育ててきた。ペク・ドゥグァンはどこか抜けたところもあるので、ボンエの苦労も絶えなかったことだろう。しかし、根が優しい人なのだ。梨畑の作業もスーパーの管理も黙々とこなして、家族のために尽くしてきた。

ヒョヌがヘインと結婚したとき、ボンエはヘインの母親ソンファ(ナ・ヨンヒ)に冷酷な対応をされていた。それでも、息子のためだと我慢して怒りを抑えて丁寧に接した。

また、企業を乗っ取られて没落した財閥家が都落ちしたとき、龍頭里で世間知らずなヘイン一家の面倒をよく見ていた。ボンエのそういう心遣いをドラマも丹念に追っていて、彼女の人間性を細かく描いていた。

涙の女王
画像=tvN

とても品のいい女優

最も印象的だったのは、ヒョヌの殺人容疑が晴れて刑務所から出てきたときだ。本来なら刑務所の前で出迎えて、息子を思いっきり抱きしめたかったはずなのに、あえて自宅で待機して、せっせと息子の好物を作っていた。あの姿に感動した視聴者も多かったことだろう。

ボンエを演じたファン・ヨンヒは、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』でも、ナ・イヌが演じたオン・ダルの育ての母を演じていた。とても品のいい女優であり、『涙の女王』での演技も本当に光っていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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