もし好きな人から「絶対に面白い韓国ドラマを教えて!」と聞かれたら何を推薦するだろうか。少し迷ってしまった人のために最高の名作をピックアップしてみよう。どれもNetflixで気軽に見られるから嬉しい。見る人の人生をかならず豊かにする「とっておきの名作」ばかりなのだ。
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●『ストーブリーグ』(2019~2020年)
出演者(役名)/ナムグン・ミン(ペク・スンス)、パク・ウンビン(イ・セヨン)、チョ・ハンソン(イム・ドンギュ)、オ・ジョンセ(クォン・ギョンミン)
〔ここが特に面白い〕低迷する野球チーム「ドリームズ」に新しくやってきたゼネラル・マネージャー(GM) のペク・スンス(ナムグン・ミン)。そのやり方が斬新すぎて周囲から反発されるが、彼は信念で強いチームにしていく。
このドラマの本質は停滞した組織を変えようとする人生ドラマ。そういう意味でも、みんなが明確な目的を持った群像劇というのは、見ていて気持ちがいい。特に、ナムグン・ミンが演じるペク・スンスが本当に魅力的な人物だ。
●『その年、私たちは』(2021-2022年)
出演者(役名)/チェ・ウシク(チェ・ウン)、キム・ダミ(クク・ヨンス)、キム・ソンチョル(キム・ジウン)、パク・チンジュ(イ・ソリ)
〔ここが特に面白い〕主人公は、天才的なイラストレーターのウンと積極的に人生を切り開くヨンス。2人は高校時代の同級生で、ドキュメンタリー番組を通して好意を寄せあったが、その後に別れてしまった。そんな2人の10年にわたる離別と邂逅のストーリーが繊細に描かれていく。名場面が多く、珠玉の輝きに満ちたドラマである。
●『愛と、利と』(2022-2023年)
出演者(役名)/ユ・ヨンソク(ハ・サンス)、ムン・ガヨン(アン・スヨン)、クム・セロク(パク・ミギョン)、チョン・カラム(チョン・ジョンヒョン)
〔ここが特に面白い〕エリート銀行員のサンスは契約社員のスヨンに好意を寄せるが、彼女は魔性の雰囲気を持った女性で、彼も素直に思いを伝えられない。そのもどかしさが淡々と表現されていく。果たして、サンスとスヨンの愛は実を結ぶのか。予断を許さぬ展開が続いて最後までハラハラさせられる。
●『キム秘書はいったい、なぜ?』(2018年)
出演者(役名)/パク・ソジュン(イ・ヨンジュン)、パク・ミニョン(キム・ミソ)、イ・テファン(イ・ソンヨン)、カン・ギヨン(パク・ユシク)
〔ここが特に面白い〕パク・ソジュンが扮するのは、財閥企業の副会長ヨンジュン。彼はとてつもなく有能だが、同時に過剰なほどのナルシストでもある。
ところが、パク・ミニョンが演じるキム秘書が急にやめると言い出してから、ガタガタになってしまう。その落差をドラマは本当に面白く描いていた。しかも、ヨンジュンはキム秘書が自分に気があると勘違いして様々なアタックをしても空振りばかり。そのドタバタぶりが痛快だ。
●『明日』(2022年)
出演者(役名)/キム・ヒソン(ク・リョン)、ロウン(チェ・ジュヌン)、イ・スヒョク(パク・ジュンギル)、キム・ヘスク(玉皇大帝)
〔ここが特に面白い〕物語は1話完結のスタイルで、テンポがとてもいい。就職に失敗して落ち込んだ主人公のジュヌンは、橋の上で自殺志願者を助けようとして川に転落してしまった。
意識不明となって命を失う寸前だったが、死神グループ(多くの死神が部署ごとに所属している)が条件付きで助けてくれることになった。それは、自殺を防ぐ仕事のアシスタントになることだった……。物語にはいろんな不幸の人が出てくるが、「絶対にあきらめてはいけない」と思わせてくれる。
●『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』(2022年)
出演者(役名)/パク・ウンビン(ウ・ヨンウ)、カン・テオ(イ・ジュノ)、カン・ギヨン(チョン・ミョンソク)、チョン・ベス(ウ・グァンホ)
〔ここが特に面白い〕パク・ウンビンが演じる弁護士ウ・ヨンウのキャラクターが愛らしくてとてもユニーク。しかも、能力が抜群。そんな彼女が、訴訟となった問題を独特なひらめきで次々に解決していくストーリーが秀逸だ。社会的にシンドロームを巻き起こすほど大ヒットした。
●『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』(2022年)
出演者(役名)/パク・ミニョン(チン・ハギョン)、ソン・ガン(イ・シウ)、ユン・バク(ハン・ギジュン)、ユラ(チェ・ユジン)
〔ここが特に面白い〕気象庁を舞台にした異色のドラマだ。職場の花形は予報官であり、主役のパク・ミニョンが演じるのは総括予報課長のチン・ハギョンである。恋の相手となるのが気象に関して天才的な才能を持った予報官イ・シウでソン・ガンが扮している。ストーリーも天気予報がらみとなっていて、気象と恋の行方がうまくリンクしている。
●『ミセン-未生-』(2014年)
出演者(役名)/イム・シワン(チャン・グレ)、イ・ソンミン(オ・サンシク)、カン・ソラ(アン・ヨンイ)、カン・ハヌル(チャン・ベッキ)
〔ここが特に面白い〕大手商社が舞台になっており、主人公となった新入りの契約社員チャン・グレ(イム・シワン)を通して、組織に生きる人たちの悲劇と喜劇がまんべんなく描写されている。
その中でも、上司のオ・サンシク(イ・ソンミン)がとても魅力的なキャラクターとなっており、彼を中心としたチームの喜怒哀楽を感動的に見せてくれる。さらに、新入社員の奮闘、社内の確執、パワハラやセクハラの実態などが描かれていく。
●『椿の花咲く頃』(2019年)
出演者(役名)/コン・ヒョジン(ドンベク)、カン・ハヌル(ファン・ヨンシク)、キム・ジソク(カン・ジョンニョル)、オ・ジョンセ(ノ・ギュテ)
〔ここが特に面白い〕スナックを開くシングルマザーのドンベク(コン・ヒョジン)に惚れた警察官ヨンシク(カン・ハヌル)のキャラクターが抜群にいい。しかも、彼を囲む地元の人たちの生活感が笑いに満ちていて、見ていてホッとさせられる。
ところが、場面が一転することも多い。恐ろしき殺人犯が町にまぎれこんで、ドンベクが危機にさらされる……こんな感じで最後までスリル満点となっている。
●『梨泰院クラス』(2020年)
出演者(役名)/パク・ソジュン(パク・セロイ)、キム・ダミ(チョ・イソ)、クォン・ナラ(オ・スア)、ユ・ジェミョン(チャン・デヒ)
〔ここが特に面白い〕日本でもリメイクされた大ヒット作品。主人公パク・セロイは、高校時代にひどい仕打ちを受けて、高校を中退せざるをえなかったし、父親まで殺された。悪いのは、外食産業の大手チャンガ・グループの会長とその息子だ。この2人に仕返しするためにパク・セロイは壮大な野望を果たしていく。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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