テレビ東京の韓流プレミアでは現在、『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』が月曜日から金曜日までの朝に放送されている。このドラマを見ていると、「本当にキム・ソヒョンが素晴らしい女優になったなあ」と感心してしまう。
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2021年に韓国KBSで放送された同ドラマは、第48回韓国放送大賞ドラマ部門で作品賞を獲得し、キム・ソヒョンも最優秀演技賞に輝いていた。こうした受賞によって、キム・ソヒョンの演技力はトップレベルと証明されたのだ。
一方、キム・ユジョンは主役として次々に主演ドラマを成功させている。最近では『マイ・デーモン』でソン・ガンと共演して、華々しい話題を提供してくれた。
こうして、キム・ユジョンとキム・ソヒョンの活躍ぶりを見ていると、2人が子役同士でライバル視されていた当時を思い出す。特に、『太陽を抱く月』での同時出演がとても思い出に残っている。
この『太陽を抱く月』は、人気俳優のキム・スヒョンとハン・ガインが主役を演じていたが、序盤では子役時代のキム・ユジョンとキム・ソヒョンが共にその画面を彩っていた。それは、情熱的なヨ・ジングが演じる世子(セジャ)の妻を選ぶ「カンテク」という儀式の場面であった。
そして、世子嬪(セジャビン/世子の妻)の最終選抜に残ったのが、ヨヌ(キム・ユジョン)とボギョン(キム・ソヒョン)であった。結局、「カンテク」ではヨヌが選ばれて世子嬪となり、一方でボギョンは選抜から外れ、悔しい涙を流した。このとき、キム・ソヒョンが見せた「意志の強さを示す演技」は鮮烈なイメージをともなっていた。
何よりも、彼女の内に秘めたる強さと熱意が感じられた。このように、『太陽を抱く月』ではキム・ユジョンとキム・ソヒョンが、まるでライバルであるかのような緊張感を帯びた雰囲気を醸し出していたのである。
それから12年。成長したキム・ユジョンとキム・ソヒョンはともにトップ女優となった。これからも、2人は韓国ドラマ界の二大女優として存在感を発揮していくことだろう。彼女たちの活躍から目が離せない。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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