【3連休に最強候補10本を!】過去20年を彩ったレジェンド時代劇を堪能する

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年末年始の長い休みが終わっても、また3連休になる人が多いことだろう。長いドラマを見るのに最適な時期が続いていくのだが、レジェンド時代劇の中でまだ見逃している作品もあるに違いない。ここでは10本の最強候補をピックアップしてみた。各作品のどこが最高の視聴ポイントになっているだろうか。年代順に取り上げてみよう。

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『宮廷女官 チャングムの誓い』(2003~2004年)

イ・ヨンエがチャングムを演じた (写真=SPORTS KOREA)

日本で韓国時代劇が広まる契機となったイ・ビョンフン監督の傑作。イ・ヨンエが演じた主役のチャングムは、前半は教養を備えた王宮の料理人となり、後半は国王も一目置く医女として活躍した。韓国料理の真髄と漢方薬の知識が豊富にドラマに入っていて、特に豪華絢爛たる食膳は見ていて楽しかった。そういう意味で誰もが好きな「美味しいドラマ」でもある。

『ファン・ジニ』(2006年)

韓国の教科書に詩が掲載されるほど有名な女流詩人・黄真伊(ファン・ジニ)を取り上げている。ハ・ジウォンがヒロインを演じ、舞踏家としてのファン・ジニの苦悩と成長の過程を華麗に描いていた。物語の前半を飾ったのは、チャン・グンソクが演じた良家の御曹司との純粋な愛。数多くの名場面に彩られたラブロマンスが心にいつまでも残っている。

『太王四神記』(2007年)

ペ・ヨンジュンが高句麗(コグリョ)の英雄・広開土大王(クァンゲトデワン)に扮している。スケールの大きい映像が心から堪能できるが、撮影で満身創痍となったペ・ヨンジュンの迫力ある演技には凄味が宿っていた。さらに、序盤の子役もツブぞろい。今やトップクラスの俳優になったパク・ウンビン、ユ・スンホ、シム・ウンギョンが天才子役ぶりを発揮してくれる。大人の共演陣も超豪華で、俳優の魅力に引き込まれる傑作だ。

『イ・サン』(2007~2008年)

ドラマ『イ・サン』で国王と側室を演じたイ・ソジンとハン・ジミン

歴史エピソードが巧みにストーリーに取りいれられており、イ・サンという名君が、数々の困難を克服して成長していく姿がダイナミックに表現されていた。国王を演じたイ・ソジンとヒロインに扮したハン・ジミンの主役カップルが最適。イ・ソジンは理知的な演技で深みがあったし、ハン・ジミンは清楚なイメージで聖女のようだった。

『善徳女王』(2009年)

朝鮮半島で最初に誕生した伝説的な女王を壮大なスケールで描いている。もちろん、善徳女王に扮した主役のイ・ヨウォンも良かったが、評判になったのが怪女ミシルを演じたコ・ヒョンジョン。彼女がおぞましい悪女を妖艶に演じており、ゾクゾクするような見せ場がとても多かった。また、古代のイケメンに扮したキム・ナムギルの存在感が際立っていた。

『トンイ』(2010年)

画像=MBC

あらゆる韓国時代劇の中で、日本で一番人気がある作品。今まで時代劇を敬遠していたという人は歴史に詳しくないことがネックになっていたかもしれないが、誰もが一番スムーズに時代劇になじめるのが『トンイ』だ。主役のハン・ヒョジュが演じる主人公トンイは、持ち前の明るさとひたむきさで人生の困難を切り開いていく。物語のテンポがとてもいいので見ていて爽快だ。

『奇皇后―ふたつの愛 涙の誓い―』(2013~2014年)

高麗王朝時代の後期に実在した奇皇后は、貧しさを避けて中国に渡った末に元の皇后まで上り詰めた。そんな女性をハ・ジウォンが大きな歴史の中で波乱万丈に演じた。序盤は男装して見応えのあるアクションを披露しており、後半はウットリするような美貌でドラマを彩っていた。チ・チャンウクやチュ・ジンモも強烈な個性を見せていた。

『華政(ファジョン)』(2015年)

主役のイ・ヨニが扮した貞明(チョンミョン)公主(コンジュ)は、朝鮮王朝で一番多くの土地を所有した富豪の王女として有名だ。そんなヒロインが歴代の国王を相手に奮闘する姿が痛快だった。それにしても、仁祖が失政ばかりの無能な国王として描かれていたのが印象的だった。逆に、光海君は情がある人物として好意的に取り上げられていた。

『オクニョ 運命の女(ひと)』(2016年)

ヒロインに選ばれたチン・セヨンは、「監獄で生まれた」という設定のオクニョをハツラツと演じた。時代設定は16世紀中盤。歴史的にも悪評がひどかった文定王后、尹元衡、鄭蘭貞といった悪人が本当に嫌らしく描かれていたが、その中でオクニョの美しく正直な生き方が感動的だった。全体的に情があふれたエピソードを楽しめる。

『赤い袖先』(2021~2022年)

(写真提供=NBCユニバーサル・エンターテイメント/©2021MBC)

厳しい身分制度があった朝鮮王朝時代。王宮で奉職した宮女ソン・ドギム(イ・セヨン)の自立した人生を堂々と抒情的に描いた傑作だ。イ・サンに扮したジュノの演技も絶賛された。歴史のつながりも重厚に描いており、将来にわたってレジェンド級のドラマとして評価されるのは間違いない。才能にあふれた女性監督が作る時代劇は従来の視点とまったく違うほど斬新だった。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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