2003年、NHKのBSで『冬のソナタ』が放送されたことによって日本で巻き起こった韓流ブーム。それから20年が経過して今年は韓流20周年の記念すべき年となっている。この間に様々な名作が私たちの心を揺さぶってきたが、そうした作品で活躍した女優たちの究極5人を選んでみよう。彼女たちの存在こそが人生をこんなにも華やかに彩ってくれたのだ。
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●ランキング5位/ソン・イェジン
『冬のソナタ』を見て韓国ドラマに目覚めたとき、新大久保に行って当時のコリアプラザで最新ドラマのビデオをよく買っていた。当時、とても印象的だったのが『夏の香り』のソン・イェジンだった。すでに名作映画『ラブストーリー』で清純派の注目女優となっていたが、『夏の香り』ではソン・スンホンと共演してドキドキするような珠玉の恋愛ストーリーを見せてくれた。
それからも様々な役で活躍したが、やはり『愛の不時着』が最高だった。ドラマ自体も文句なしの会心作だが、プライベートでも共演したヒョンビンと幸せな結婚生活を送って、『愛の不時着』の素敵なアフターストーリーを見せてくれている。
●ランキング4位/ハ・ジウォン
ハ・ジウォンも本当に絶え間なく素晴らしい演技を見せてくれる女優だ。韓流ブームが始まった当時、やはり強烈だったのが『バリでの出来事』だ。このドラマでハ・ジウォンはチョ・インソン&ソ・ジソブと究極的な恋愛を演じたが、衝撃的なラストシーンが凄かった。「これが韓国ドラマなんだ!」とショッキングだったことが忘れられない。
以後もハ・ジウォンは大活躍。時代劇では『ファン・ジニ』や『奇皇后』が代表的で、現代劇では『シークレット・ガーデン』のコミカルな演技が最高だ。最新作の『カーテンコール』もとても良かった。本当に表現力が豊かな女優である。
●ランキング3位/ハン・ジミン
韓流ブームが起こった後に日本で韓国時代劇も人気になり、その代表作が『宮廷女官 チャングムの誓い』であった。このドラマで名前が知られたハン・ジミンは、次に『イ・サン』でイ・ソジンと共演し、清楚なイメージで大人気となった。当時、ハン・ジミンが日本でファンミを開き、大勢の男性ファンが詰めかけて大いに感激した。
まさに韓流ファンの幅を広げた功労者であったと言えるだろう。さらに、『屋根部屋のプリンス』でも大活躍して存在感を高めた。最新作『ヒップタッチの女王』では、お尻を触ればその人の過去の映像が浮かんでくるという「変わった獣医師」に扮して、コミカルな役をキュートに演じていた。
●ランキング2位/ハン・ヒョジュ
ユン・ソクホ監督が演出した四季シリーズの最終作となった『春のワルツ』。このドラマのヒロインにハン・ヒョジュが抜擢されたときはほとんど無名の新人だった。「この女優は誰?」というのが周囲の反応だった。しかし、彼女は『春のワルツ』で純粋なイメージを披露した。
大ブレークしたのは『華麗なる遺産』。爆発的な視聴率を獲得してハン・ヒョジュは一気に人気女優になり、次に「時代劇の巨匠」イ・ビョンフン監督に抜擢されて『トンイ』のヒロインを演じて最高の評価を得た。このドラマは今でも「歴代韓国時代劇」のナンバーワンに選ばれることが多い傑作であり、ハン・ヒョジュの名声はまったく変わらない。最新作の『ムービング』も好評だ。
●ランキング1位/チェ・ジウ
韓流20周年の記念に「一番心に残る女優」を選ぶとすれば、思い入れが強いファンならば本当に様々な女優が浮かんでくることだろう。しかし、どんなに候補の女優がたくさんいたとしても、やはり『冬のソナタ』でヒロインのユジンを演じたチェ・ジウの存在感は別格だ。それほどユジンの役は輝いていた。
日本で『冬のソナタ』が大人気だったころ、チェ・ジウは韓国で『天国の階段』を撮っていた。後半の結婚式シーンの撮影の取材に行ったとき、ウェディングドレス姿の彼女を見て、背筋にビリビリと電気が走ったことをよく覚えている。本当に強烈な存在感を持っていた。
あれから20年。今でも変わらぬ美貌を誇っており、やっぱり韓流20周年のナンバーワン女優を選べば、真っ先にチェ・ジウの顔が浮かんでくる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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