『赤い袖先』が描く恵嬪ホン氏の熱い覚悟とソン・ドギムの苦悩

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テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『赤い袖先』。9月8日の第6話では、イ・セヨンが演じるソン・ドギムが養父母に挨拶する場面があったが、その養父母のさらに後ろに控えていた後見人が恵嬪(ヘビン)ホン氏であった。カン・マルグムが演じている。

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恵嬪ホン氏はイ・サンの母親である。夫は1762年に英祖(ヨンジョ)によって米びつに閉じ込められて餓死した思悼世子(サドセジャ)だ。世子に嫁ぎながらそんなにつらい思いをした恵嬪ホン氏が、実はソン・ドギムの後見人であったという事実は驚きだった。

しかも、恵嬪ホン氏はソン・ドギムに対して「これから世孫に関する事は何一つ逃さず、私に報告しなさい」と厳命した。この事にソン・ドギムは戸惑いを感じてしまった。というのは、恵嬪ホン氏の言葉によると、「世孫の周りでスパイ活動をしなさい」と言っているのも同然だったからだ。「倫理的にそういう事は許されない」とソン・ドギムは思ってしまった。

しかし、恵嬪ホン氏の言い分もわかっていた。彼女は「王宮の中では誰もが疑心暗鬼になっており、情報力を使って様々な内情を知る事は絶対に必要だ」と悟っている。さらに恵嬪ホン氏は「私はそういう事に疎かったので、夫を守る事が出来なかった」と率直に語った。

そんな恵嬪ホン氏は、今度こそ大事な息子を守らなければならないと強い決意を述べた……そのためには何でもやる、と。強い覚悟を示した恵嬪ホン氏はソン・ドギムを見張り役に指定することにこだわった。

『赤い袖先』ではカン・マルグムが恵嬪ホン氏を演じている(NBCユニバーサル・エンターテイメント/©2021MBC)

大きな駆け引き

とはいえ、ソン・ドギムとしては到底引き受ける事が出来ない案件であったことは間違いない。しかし、自分の後見人に対して恩義に報いなければならない。そういう意味でソン・ドギムは板挟みになってしまったのである。

今後、恵嬪ホン氏はどこまで世孫の周囲に目を光らせていくのか。その時にソン・ドギムはどんな役割をするのか。このあたりが今後、ドラマの中で大きな駆け引きを生んでいくことだろう。

文=大地 康

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